

パーマには様々な種類があります。ツイストパーマや、ピンパーマ、スパイラルパーマなど、聞いたことあるけど思い通りの仕上がりにするためには薬剤をどのように使うのか?また、熱の加え方はどのように行い、施術後のケアは何をすれば良いか?これらを自分の髪質や傷み具合等を総合的に判断して、自分にあった最適なパーマを選ぶことが重要になってきます。
普段は自分のなりたい髪型を美容師さんにお願いという方も多いと思いますが、基本的な知識と注意するポイントを押さえていただき、美容室でのオーダーの際に参考にしていただけたらと思います。
【メンズ】パーマの種類と注意点について
パーマをする前にメリットとデメリットを簡単にご紹介します。
◆メリット:スタイリングにかかる時間の短縮&簡単
一番の効果としては、スタイリングの時短ではないでしょうか。
アイロンを使用して髪の下地を作る必要がなく、パーマでその下地を半永久的に作ることが出来るので、スタイリングが簡単に、そしてセットの時間もギュッと短くなり、毎朝の貴重な時間にゆとりを持てることでしょう。
◆デメリット:ヘアスタイルのアレンジの幅が限られる
スタイリングの下地を半永久的に付けて簡単に時短で行えるメリットがある反面、パーマをかけたベースでのヘアスタイルとなってしまうため、アレンジの幅が限られてしまいます。
アイロンでカールをつけたり、時にはストレートにしたりと、アレンジをして楽しんでいる方には少し不向きかもしれません。
パーマは大きく分けて『コールド』『ホット』の2種類に分類できます。
大きな違いは、熱を加えるか加えないかであり、その他は仕上がりの髪型や施術する方法によって変わってきます。
コールドパーマの種類と注意点
一般的にパーマといえば『コールドパーマ』のことをいい、メンズの多くの方の中で主流となっています。あまり聞きなれないと思われますが、ツイストやスパイラルといった、男性に人気のあるパーマの種類になります。
特徴としては、熱処理を加えずに行うことで髪のダメージを抑えているところです。コールドと名前があるからといって、冷やすといった冷却工程などはありません。もうひとつ重要なポイントとしては、髪が濡れているときにウェーブ感が強くなる点です。スタイリングの際にただ髪を乾かすだけだと、パサパサとしたくせ毛のような髪になってしますので、ウェーブ感を出せるような、ドライの仕方やスタイリング剤を使うとよいでしょう。
◆パーマかける前
◆カットしてパーマをかけた
次にコールドパーマの種類と特徴、注意点についてご紹介します。
ピンパーマ
通常のパーマはロッドに髪を巻いて固定させますが、ピンパーマの場合は、指やピンを巻きつけて固定する技法です。
ロッドを使わないため、やや緩めのカールやウェーブがかかり、無造作感や、くせ感のある仕上がりになります。
ナチュラルな仕上がりにもできるので、初めて施術する方にはオススメですし、直毛や軟毛の方でワックスをつけてもボリュームを出せずに困っている悩みも解消できます。
ツイストパーマ
「ツイスト」は、ピンパーマの施術方法の一つであり、ツイスト=「ねじり」をプラスしたものがツイストパーマです。
ねじりの強弱で印象が大きく変わってきますし、ツイストを強くかけるほど薬剤も強めのものを使用したり、放置時間も長くなります。
ですから、髪や頭皮への負担は大きくなるということです。ボリュームが出やすいので、毛量が少ない方にオススメです。
髪の長さが短過ぎると、ねじった時にツイスト感がうまくでない場合があるので、髪の長さは5cm必要です。反対に髪が長すぎると、髪の重みでボリュームダウンになる場合もありますので、施術前に美容師さんと相談しましょう。
スパイラルパーマ
ロッドに髪をらせん状に巻きつけていく施術のことです。巻き方の強弱で印象も変わってこますし、毛束を2つに分けて、それぞれを交互に巻きつける「ツイストスパイラル」、細いロッドで仕上げる「針金パーマ」といった組み合わせのアレンジも可能です。
自然な束感を作ることもでき、スタイリング時でアイロンでの束感を作る手間は省けます。
ショートからロングヘアまで幅広良方まで人気があります。
注意点
ウェーブのかかり方や、ねじりの強弱で印象が変わってきますし、これによって薬剤や放置時間も変わってきますから、髪や頭皮に与えるダメージも変わってきます。
敏感肌の方は施術前に美容師さんにしっかりと伝えることと、ダメージ毛の方は強めのパーマをかけることで、よりダメージが増しスタイリングができないほど傷めてしまう場合もあるので、美容師さんに相談し、しっかりとしたアフターケアを受けることをおすすめします。

ホット(デジタル)パーマの種類と注意点
薬剤を浸透させた髪に、70~120℃に加温させたロッドを用いて行う技法です。縮毛矯正やデジタルパーマなどはこちらの種類になります。
熱を加える分、強いクセのある方でもかかりやすく、熱によって長持ちしやすいため、取れにくいのがメリットです。
その反面、熱による髪への物理的なダメージは大きく、元々ダメージのある毛質の方はさらに傷みを増すことになりますから、施術前には美容師さんと相談して決めるのが良いでしょう。
次にホットパーマの種類と特徴、注意点についてご紹介します。
デジタルパーマ
専用の機械を使って、ロッド一本ごとに熱を加えていきます。
一般的なパーマは、髪を濡らした時にウェーブ感が出るのが特徴ですが、こちらは乾かした時にウェーブが出やすいのが特徴です。
髪を濡らさなず自然なスタイリングを求めている方にはおすすめなパーマです。
また、使用する薬剤や放置時間等により変わりますが、熱の力によりコールドパーマよりも1.5~2倍ほど長持ちすると言われていますので、経済的にも安心です。
縮毛矯正
元々クセ感が強い毛質の方や、髪にボリュームがあってスタイリングが上手く仕上がらずに悩んでいる方に向いています。
ストレートパーマでも毛質によっては真っすぐになりにくい方は、熱の力を利用することでよりまっすぐに仕上げています。
それに、髪がまとまるため、スタイリングのしやすいベースになりますから、スタイリングでお悩みの方にはオススメです。
注意点
どうしても熱によるダメージは避けられません。それに、かかりも強いので、別のパーマに変えようとしたときはなかなか変えられないというデメリットもあります。
薬剤+熱の力ですから、髪を保護しているキューティクルは熱の力によって損傷され、特に縮毛矯正は、仕上がりはサラサラとした髪になりますが、硬い傷んだ髪になります。
また、縮毛矯正をかける人は髪が生えてきたらまた行う必要があり、定期的な施術によって、金銭的な負担が増えるとともに、髪への負担も蓄積されます。これらを踏まえたうえで、やるべきかどうかを美容師さんと相談し判断する必要があると思います。
今では、くせ感や、ボリュームによる広がった髪を、まとまったツヤのある髪に仕上げることのできるスタイリング剤もありますので、毛質でお悩みの方にはオススメのアイテムです。
美容室でのオーダー時の注意点は
一言で「ツイストスパイラルパーマでお願いします」!と美容師さんに伝えると、思いのほかボンバーヘッドになることもあります。
かと言って、カタログ通りでとお願いしても、モデルさんと同じような骨格や顔の形ではありませんから、仕上がった時に似合わない可能性もありますので、
✔使っているのスタイリングに合ったパーマにして欲しい
✔トップはカールをつけてスタイリングしやすく、襟足は外ハネで
✔束感を出せるセットを楽にしたい
など、自分のライフスタイルや具体的な内容をプラスして注文することで、美容師さんとの出来上がりのイメージが共有できます。
それに、仕上がったあとに「やっぱりもっと緩めのパーマにして欲しい」となると、かかったパーマを落とさないといけなくなる場合もあります。
多くの美容院では、やり直しの期間がありますので無償で行うところもありますが、やり直しとなると費やす時間と髪や頭皮への負担はどうしてもかかってきます。
そうなる前に、美容師さんとしっかりカウンセリングを行うのも有効な手段です。
パーマをかけた後の注意点とは?
パーマをかけたかけたからといって、今までどおりのスタイリングや髪の扱い方ではいけません。
なぜなら、どんなパーマでも髪は傷みますし、思い通りに仕上がった髪を綺麗に見せるためにはケアをし続ける必要があるからです。
薬剤によって髪のキューティクルが傷つけられツヤは失われますし、さらに熱を加えることで、髪の水分が奪われパサパサした乾燥の髪になります。
パーマの特徴として髪がくるくるしてますから、無理にクシで溶かすと摩擦による引っかかって髪がちぎれたり抜けたりする可能性や、界面活性剤入りのワックスを使うとより髪への負担が大きくなります。
せっかく思い通りの髪に仕上げたのであれば、綺麗でツヤのある髪に見せたいですよね。
ですから、髪に優しいスタイリングを選んだり、摩擦を軽減させるために髪をやさしく扱うなど、日頃からのヘアケアを行うことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、【メンズ】パーマの種類と注意点についてご紹介しました。
自分のなりたいスタイルに仕上げるためにも、パーマの種類と注意点をしっかりと理解して、施術前には美容師さんとしっかり話し合うことが大切です。
綺麗でツヤのある髪を保つために必要な施術後のケアについても、ぜひこの記事を参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!