「くせで髪が扱いにくい。くせ毛には種類があるっていうけど、私はなんなんだろう?」
「もしかしたら自分のくせ毛の種類がわかったら扱いやすくできる?」
こんなお悩みを抱えているあなたへ。この記事では、くせ毛の種類の見分け方をご紹介します。
くせ毛には波状毛・縮毛・連珠毛・捻転毛の4種類。
波打つようにうねっている波状毛、チリチリとちぢれているような縮毛、ボコボコと凹凸のある連珠毛、らせん状にねじれている捻転毛。
これらの種類は見た目や触り心地で判断できます。

くせ毛は遺伝で生じている場合が多く、根本から治すことはできませんが、扱いやすく整えることはできます。
それには、くせ毛に合ったヘアケアが大切。今回はくせ毛のヘアケアについてもご説明します。
くせ毛でお悩みに方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
基本のくせ毛4種類、それぞれの特徴を写真・画像と一緒に解説します
「クセがある髪=くせ毛」と認識している方がほとんどなのですが、くせ毛と一口にいっても実は4種類もあることをご存知でしたか?

- 波状毛(波状毛)
- 縮毛(縮毛)
- 連珠毛(連珠毛)
- 捻転毛(捻転毛)
くせといっても、その出方には4種類それぞれに特徴があるのです。
では、くせ毛を毎日見てきた美容師が、4種類のくせ毛の特徴について説明していきますね。
日本人に最も多いくせ毛の種類、うねりが特徴の波状毛

まず1種類目にご紹介するくせ毛は波状毛。
波状毛は、文字通り髪の毛が波のように(「〜」このように)うねっているくせ毛の種類です。
三つ編みをほどいた後のように強めのうねりの場合や、うねりが大きくてあまり気にならない場合まで、人によって様々な出方をします。
表面は直毛なのに、表面をめくって内側の髪の毛を見てみたらうねうねしているという場合も。
このような場合には自分では気づかないこともあるでしょう。部分的に波状毛が出る方も。
濡れるとうねりが強くなるのも特徴ですから「梅雨や夏場の汗・湿気が気になる季節に髪の毛が広がる」「夏場は特にスタイリングが崩れやすくて困る」と悩んでいる方もたくさんいらっしゃいます。
日本人、アジア人などの黄色人種に最も多い種類のくせ毛と言われています。日本人のくせ毛の種類のほとんどが波状毛。
パーマのように活かすことができるのはこのくせ毛の種類です。
強く縮れた髪の毛は縮毛、ダメージを受けやすい髪質となっています

2種類目にご紹介するくせ毛は縮毛。
縮毛(縮れ毛)は、名前の通り、チリチリしたくせ毛の種類。よく黒人さんの髪で例えられるのがこのタイプ。
直毛の場合、毛髪の断面は真円ですが、縮毛はそら豆のようにいびつな形をしています。
そのため、チリチリとした癖が生じ、触り心地もなめらかではなくザラザラ。
波状毛とは異なり、濡れても乾いてもくせに大きな変化はなく、チリチリのままです。
日本人ではほとんど見かけない、日本ではめずらしいくせ毛の種類と言えるでしょう。
一本一本がチリチリとくせが強いため、髪の毛全体のボリュームが出やすくなります。
アフロのようになってしまい悩んでいる方もいらっしゃいます。ナチュラルに活かすのはなかなか難しいタイプのくせ毛の種類です。
連珠毛はボコボコしていて切れやすく珍しい種類のくせ毛です

3種類目にご紹介するくせ毛は連珠毛。
連珠毛は、大きさにばらつきのあるボコボコが数珠のように連なっているようなくせ毛の種類。
一本の髪の毛の中に、大きく膨らんだ部分や小さく膨らんだ部分があります。
膨らみと膨らみの境目は、髪の毛が細くなっており、切れやすいのも特徴。
ダメージに弱いため、縮毛矯正など、髪の毛への負担が大きい施術をするのは難しいです。
一本一本の髪の毛に凹凸があり手触りが悪く、ツヤも出にくい、こちらは非常にめずらしいくせ毛。
「ネザートン症候群」という皮膚疾患を持っている場合にみられることがあると言われています。
傷んだ髪に見える捻転毛は髪の毛がねじれている特徴を持ちます

4種類目にご紹介するくせ毛は捻転毛。
捻転というのは、ねじれて向きが変わるという意味。
この言葉の意味の通り、捻転毛は、髪の毛一本一本がくるくるとバネのように現れるくせ毛の種類です。
捻転毛の髪の毛の断面は潰れたような楕円形をしていることが原因で、一本一本がDNAのようにねじれています。
ねじれによって髪の毛の太さが均一ではないため、カラーや縮毛矯正でも施術が難しく、色ムラがでたり縮毛矯正がかからないところが出たりすることもあります。
捻転毛は細かいねじれであることが多いため、ツヤもなく、一見するとくせ毛ではなく「傷んでいる」と判断されることも。
細くなっている部分があるため、傷みやすいのも特徴です。波状毛に捻転毛が一部混ざってるくせ毛さんもいらっしゃいます。
自分のくせ毛はどのタイプか診断する方法を紹介します

4種類のくせ毛の特徴はお分かりいただけましたか?
この4種類のくせ毛、おうち&セルフでいますぐ見分けることができるんです。
ここからは、先ほどご紹介したくせ毛の種類の見分け方を説明します。
できるだけ内側のくせ毛の髪の毛を一本、ハサミでカットする
まずは、髪の毛を一本採取します。
この時引っ張って抜いてしまうと、髪の毛がビヨーンと伸びてうねってしまうので、ハサミでカットしてくださいね。
内側の髪の毛を根元からカットするのもポイント。
根元からカットすることで、ダメージの影響をあまり受けていない部分の髪の毛をチェックできます。
指先でくせ毛の根本をつまんで毛先に向けて触っていく

髪の毛が無事採取できたら、その髪の毛の根本を指先でつまみ、もう片方の指を毛先の方に向かって滑らせながら手触りを確認しましょう。
いかがでしたか?ザラザラ・ボコボコしていませんでしたか?
手触りがなめらかでない場合は、縮毛・連珠毛・捻転毛の種類のくせ毛である可能性が高いです。
手触りが良い場合でも波状毛の可能性があるので、次の見た目診断で詳細を確認してみましょう。
見た目をチェック、うねり・縮れやボコボコになっていないか確認

次に、見た目をチェックします。
見た目をチェックする場合には、以下の項目に当てはまると正確に診断できないので注意してください。
- ヘアアイロンでスタイリングしている
- 結んでいた跡がある
- 縮毛矯正やパーマをかけている

髪の毛を見る際には白い紙の上(ハイトーンの場合には黒い紙)において見ると観察しやすくなります。
- 髪の毛が波のようにうねっている→波状毛
- チリチリとした細かいくせがある→縮毛
- 大きさにばらつきのあるボコボコが数珠のように連なっている→連珠毛
- らせん状に髪の毛がねじれている→捻転毛
自分のくせ毛の種類に見当がつきましたか?
先天的なくせ毛を直す方法はありません、解決には縮毛矯正しかない?
これまでご紹介してきた4種類のくせ毛ですが、これらは遺伝が原因で生じていることがほとんど。

先天的なくせ毛の髪質を根本的に変えることは今の科学技術では残念ながら不可能。
しかし、ヘアケアでくせ毛を扱いやすい状態にはできます。
続いては、先天的・生まれつき(遺伝)のくせ毛を扱いやすく改善する方法について解説します。
先天的・生まれつきのくせ毛は直せませんが、改善することは可能
くせ毛の大きなお悩みである「パサつき」「うねり」「広がり」はダメージで悪化します。
ですから、ダメージケア(予防・補修)で、くせ毛を扱いやすくできます。
くせ毛はもともと直毛に比べて乾燥しやすくダメージを受けやすい性質。
その理由は、髪の毛の構造。

髪内部のタンパク質構造は、水分を含みやすいタンパク質と水分を含みにくいタンパク質の2種類で構成されています。
- Oコルテックス(水分を含みやすいタンパク質)
- Pコルテックス(水分を含みにくいタンパク質)
直毛はこれら2種類のタンパク質が均一に分布している一方、くせ毛は、偏って存在。
そのため、水分分布にも偏りが出てしまい全体の水分量も少なくなってしまうのです。
くせ毛のうねりや髪の毛の表面に凹凸があることはダメージを受けやすい原因に。
髪の毛は寝返りでもダメージになると言われているのを聞いたことがある方もいらっしゃるのでは?
そのように、髪の毛は摩擦に非常に弱い性質があるのです。

うねりのある髪は、髪の毛同士がぶつかりやすくなるので摩擦が起きやすく、くせ毛は常に摩擦が生じているようなもの。
また、くせ毛の種類の中には髪の毛の表面が凸凹していたり、なめらかでなかったりするものがあります。
それも日々のダメージを大きくする原因のひとつ。
凸凹のある髪の毛をブラッシングしたり、ストレートアイロンで挟んだりすれば、髪の毛の出っ張っているところに圧が偏ってしまうのです。
さらにくせ毛は、ストレートアイロンや縮毛矯正など、直毛さんより髪の毛に負担を与える機会も多い傾向にあります。
ダメージを受けた髪の毛は枝毛や切れ毛が増えるだけでなく、物理的に折れたり曲がったりしやすいですから、細かくうねうねとしたくせ毛になることも。

傷ついた部分からは水分や栄養素が流出し、遺伝で受け継いだくせ毛よりも、パサパサチリチリした扱いにくい髪の毛になってしまう場合もあります。
以上のことから、くせ毛を扱いやすくするためにはダメージケア・保湿に力を注ぐことが大切なのです。
予防と補修・保湿に着目したヘアケアを心がけることで、今より扱いやすいくせ毛になる可能性があるんですよ。
縮毛矯正・ストレートパーマは髪へのダメージが蓄積します
くせ毛が扱いづらいという話をすると、縮毛矯正やストレートパーマを勧められることが多いですよね。

そもそも、縮毛矯正とストレートパーマの違いとは?
縮毛矯正とは、薬剤と熱の力でくせ毛を真っ直ぐにする施術。
ストレートパーマとは、薬剤を使ってパーマをとる技術。
基本的にくせ毛をまっすぐにする場合は縮毛矯正がなされますが、弱い種類のくせ毛の場合にはストレートパーマでもくせが緩やかになる可能性もあります。
くせ毛がまっすぐになるとても魅力的な縮毛矯正ですが、ダメージが気になるところ。
どうして縮毛矯正はダメージが大きいのでしょうか。
縮毛矯正の原理を簡単に説明すると以下の通り。

- アルカリ性の薬剤でキューティクルを無理やりこじ開ける
- 薬剤の力で髪内部のタンパク質結合を切断
- 薬剤と熱の力でまっすぐにつなぎ直す
くせ毛はタンパクの結合がボタンを掛け違えたかのようにずれてしまっています。そのずれが、くせ毛の原因。
そのため、そのずれた結合を一度切って、ずれを直して繋ぎ直すことでくせ毛をストレートにすることが可能。
縮毛矯正には、髪の内部組織にあるタンパク質結合に働きかけるためにキューティクルを開きます。
その上で、タンパク質結合もカットしたり、高熱のアイロンで処理したりしますから髪に大きな負担を与えてしまうのです。
このようにダメージの大きい縮毛矯正ですが、くせ毛をまっすぐにできるのは生えているところだけ。

つまり、根元からはうねった髪の毛が伸びてきてしまうのです。
ですから、くせ毛が強い方ほど縮毛矯正毛と地毛のくせ毛の境目が気になり、頻繁に縮毛矯正を繰り返すことに。
縮毛矯正の落とし穴は、ダメージには気付きながらも、境目が気になり、なかなかやめられないこと。
そうしてダメージがどんどん蓄積していくのです。
くせ毛をまっすぐにするという点では、今のところ縮毛矯正の右に出るものはありません。
くせ毛でお悩みの方にとっては非常に魅力的な施術である縮毛矯正。
しかし、少し前にお話ししたように、くせ毛はダメージで悪化することも。
「くせ毛を扱いやすくするために縮毛矯正をかけたら、チリチリうねうねの髪になってしまった。」

こんな残念な結果になってしまう方もいらっしゃいます。
そのため、もし縮毛矯正を取り入れる際にはメリットデメリットをよく検討し「前髪だけかける」「伸びてきたところだけかける」など、美容師さんと相談するのがおすすめ。
「ストレート毛にこだわりがない、くせ毛が扱いやすくなればいい」そんなあなたの場合は、ヘアケアでくせ毛を扱いやすくして活かすのをおすすめします。
1万人のくせ毛を見てきた美容師が監修したヘアケア用品のご紹介

くせ毛は根本的に治すことはできませんが、ヘアケアで扱いやすくできます。
ヘアケアというと、サロントリートメントや髪質改善をイメージする方が多いはず。
しかし、サロンの施術を頻繁に受けるのは費用・お金ともに現実的ではありません。
そこでご紹介したいのが、くせ毛のために開発されたホームケア「プリュムヘアケア」です。

くせ毛さんがくせ毛を扱いづらいと感じる理由は「うねる」「広がる」「パサつく」の3つ。
繰り返しになりますがくせ毛はもともと「乾燥しやすくてダメージを受けやすい」性質があります。
この乾燥とダメージが、「うねる」「広がる」「パサつく」といった扱いづらさを助長する原因。
そのため、プリュムヘアケアは乾燥とダメージケア(予防・補修)に特化してヘアケア製品を開発しています。
シャンプー・トリートメントはくせ毛のためのものを選ぶ
シャンプーは毎日使用する、ヘアケアの土台とも言える存在です。

先ほど、くせ毛を扱いやすくするには「乾燥」と「ダメージケア(予防・補修)」に特化したヘアケアが最適とお話ししました。
具体的にくせ毛のシャンプーを選ぶ際のポイントは以下の3つ。
- 洗浄力がマイルド
- 毛髪補修成分配合
- 保湿成分配合
プリュムシャンプーは、うるおいを残しながら洗えるアミノ酸系の洗浄成分※1と赤ちゃん用シャンプーにも使用されるベタイン系の洗浄成分※2を組み合わせて配合。
ダメージに弱いくせ毛をやさしくしっとりと洗い上げられるようにしました。
毛髪補修成分としては「ケラチン※3」「ヘマチン」を配合。
髪の主成分であるケラチンがダメージを受けた髪の代わりとなり、ヘマチンはケラチンにくっつくことでダメージを補修。

弱ったくせ毛もハリコシのある髪の毛に導きます。
トリートメントの保湿成分としては、ホホバ種子油やアルガニアスピノサ核油といった天然植物オイルを配合。
天然植物オイルは髪に浸透しやすく、パサパサくせ毛も内部までしっとりうるおします。
※1ココイルグルタミン酸TEA ※2コカミドプロピルベタイン ※3加水分解ケラチン(羊毛)
ヘアオイル・ヘアワックスで傷みやすいくせ毛を保湿・毛髪補修
シャンプーの後にはヘアオイルで髪の毛を保湿・保護しましょう。

世の中にはたくさんの種類のアウトバストリートメントがありますが、中でもくせ毛さんにはヘアオイルがおすすめです。
ヘアオイルは油分がメインですから、湿気で広がりやすい波状毛でもうねりを抑えることができます。
プリュムヘアオイルには、ケラチン※4に加えて「シルク※5」「コラーゲン※6」配合。
シルクとコラーゲンは、髪の毛の表面に皮膜を作り、キューティクルを補修・保護します。
水分の流出を防ぐ働きのあるキューティクルを保護しますから、くせ毛のうるおいを守ります。
くせ毛特有の髪表面の凹凸まで皮膜で覆いますから、つけた瞬間なめらかな髪に。
※4イソステアロイル加水分解ケラチン ※5イソステアロイル加水分解シルク ※6イソステアロイル加水分解コラーゲン
お出かけ前には、プリュムヘアオイルの後にプリュムワックスを。

プリュムワックスはヘアバームタイプのヘアワックスです。
ワックスというと男性用整髪料とお考えの方も多いのですが、最近は女性のためのワックスも様々な種類が販売されています。
プリュムワックスはミツロウ・ホホバ種子油・アルガニアスピノサ核油配合で、内部からくせ毛を保湿。
固まらず広がるくせ毛もしっとりまとめ、ツヤを出すことができます。
ミツロウは疎水性があり、髪内部の水分や栄養の流出と、湿気が髪の毛の内部に入り込むことを阻止。
髪内部の水分バランスを保ちますから、梅雨や夏場の湿気の気になる季節でもうねりにくい髪に整えます。
くせ毛の扱いづらさにお悩みの方はぜひ使ってみてくださいね。
くせ毛の種類と診断方法、ヘアケアに関するまとめ
今回は、くせ毛の種類の見分け方から、くせ毛のためのヘアケアの方法までご紹介しました。

くせ毛には4種類あります。
- 髪の毛が波のようにうねっている波状毛
- チリチリとした細かいくせがある縮毛
- 大きさにばらつきのあるボコボコが数珠のように連なっている連珠毛
- らせん状に髪の毛がねじれている捻転毛
これら4種類は手触りや見た目で判断できるので自分の髪を見てみてくださいね。
このようなくせ毛は根本的に治す方法はありませんが、ヘアケアで扱いやすくすることは可能。
くせ毛さんがくせ毛を扱いづらいと感じる理由は「うねる」「広がる」「パサつく」の3つ。
くせ毛はもともと「乾燥しやすくてダメージを受けやすい」性質があります。
この乾燥とダメージが、「うねる」「広がる」「パサつく」といった扱いづらさを助長する原因。
そのためくせ毛のヘアケアでは乾燥とダメージケア(予防・補修)に注力することが大切です。
プリュムヘアケアはくせ毛を扱いやすくするためにくせ毛専門美容師が開発したヘアケアブランド。
くせ毛が扱いにくくてお悩みの方はぜひ一度使ってみてくださいね。