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【メンズ】硬い髪を柔らかくする方法と対策について

投稿日:2020年2月29日 更新日:

髪が硬いとふんわりした髪にするのも難しくなりせっかくのヘアスタイルを楽しめなくなりますよね。このように悩める男子のために硬い髪を柔らかくしてヘアスタイルを楽しめる『とっておきの方法』についてご紹介します。

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【メンズ】硬い髪を柔らかくする方法と対策について

こちらは、硬い髪でお悩みのお客様。柔らかくするのがお望みということでプリュム・デュールでヘアセット。

ふんわり柔らかい印象になりました。プリュム・デュールはくせ毛や剛毛に特化したヘアワックスで固まりません。固めるのが嫌い、髪が硬いから柔らかくセットしたいという方におすすめです。

◆硬い髪&くせ毛(カット前)

◆硬い髪&くせ毛(カット後) プリュム・デュールをつけた

そもそも硬い髪とは何なのか?という点についてですが、髪が太くて直毛のようにハリやコシのある髪のことを言います。硬い髪で直毛の場合なんだか野暮ったい印象を受けますが、柔らかい髪は髪に動きがありオシャレな印象を受けますよね。実際に自分の髪が硬いかどうかを判断する場合、自分の髪を一本取ってみて指に巻きつけてみてください。そこで緩んで形が戻るのであれば硬い髪であり、そのまま指に巻きついている状態に近づくほど柔らかい髪と言えるでしょう。

髪の硬さはどうやって決まるのか?

先に言うと、硬い髪を根本から柔らかくすることはできません。なぜなら、「髪の構造」で人それぞれ決まっているからです。髪は内側から、メデュラ、コルテックス、キューティクルの順で構成されています。固さに関係してくるのがコルテックスとキューティクルであり、主に髪の太さやハリ・コシに影響を与えるのがコルテックスであり、髪を外的刺激から守る役割を行うのがキューティクルです。

そして、髪の約8割を占めているコルテックスの量が多く、外側にあるキューティクルの膜が厚いほど硬い髪質になり、その反対になるにつれて柔らかい髪質になっていきます。しかし、コルテックスの量やキューティクルの膜の厚みなどの髪の構造は「遺伝」の影響が深く関係しています。両親が硬い髪の場合は、自分の髪質も硬くなる可能性が高くなりますので、根本的に髪質を変えて100%柔らかい髪にすることは簡単ではないということです。

そこで必要なのがスタイリング剤なのです。

扱いやすい髪にするにはカットとスタイリング剤が必須

硬い髪を柔らかくするのはシャンプーやトリートメントでその場限りの柔らかさを手に入れるならできなくはないですが、正直医学的に難しいですから簡単で取り入れやすい「扱いやすい髪にする」という考え方が良いと思います。扱いやすい=スタイリングしやすくする、ということです。扱いやすい髪にする方法は、カットがベースとなり、最後にスタイリング剤で柔らかい印象を作ります。

◆動画で解説!硬い剛毛くせ毛をスタイリング

プリュム・デュールを見る

◆髪を梳いて扱いやすい髪にする方法

全体的に髪を梳くことで扱いやすい髪になり、直毛で硬い髪質の方でもスタイリングしやすくなります。

ただ、すきバサミでガンガン梳いていけばいいという問題ではありません。すきバサミで単純にカットしてしまうと余計まとまらなくなります。特にスタイリングの際に毛束が作れない、毛先を遊ばせれないという方は丁寧なカットで見直すことができます。

ミディアムヘアのメンズの方の場合、髪を梳いて毛量を減らす方が多いですが、ショートヘアでは、髪を梳くことで広がり過ぎてしまい、変な見た目に悩まされている人もいるようです。特にメンズの方であれば髪に動きをつけて形を作るためにスタイリングを行いますが、髪質が硬く直毛の場合だと、どうしても毛束や髪に動きをつけることが難しく、スタイリングの幅が限定されてしまうのです。

ですから、スタイリング幅を持たせたい、毛先を遊ばせたい硬い髪質の方にとっては毛束を作りやすい柔らかい髪に憧れることでしょう。これらは髪の長さや髪質によって変わってくるため、自分で判断するのではなく、信頼のできる美容師さんへご相談し、納得した上でのカットを行うようにしましょう。

硬い髪のメンズカットは得意です!
藤川げんき(美容師)
藤川げんき(美容師)

扱いやすい髪にするメリットはたくさん

扱いやすい髪をオススメする理由は、1番は柔らかい髪にするには根本から直さないといけなくなりそれが簡単ではないこと。現実的に不可能です。逆に柔らかい髪質より太い髪を扱いやすくした方がメリットがたくさんあります。

◆柔らかい髪のデメリット

✔︎髪が傷みやすい

✔︎ボリュームが出ない

このように、髪に動きをつけてオシャレに見える柔らかい髪でもデメリットは存在します。先ほどもお伝えした通り、柔らかい髪はキューティクルが薄いため、ヘアカラーやパーマなどのケミカル処理によるダメージや、タオルドライ、紫外線やドライヤーなどの熱によるダメージなどを受けやすく傷みやすい髪なのです。

これにより、ツヤが失われ、パサついた清潔感のない髪に見えてしまいます。いくら、スタイリングがしやすいからとはいえ、ツヤのない不潔な髪は嫌ですよね。それに、細くて柔らかい髪質の場合、ボリュームが出ずにスタイリングでの形を作ることが難しくなります。

実は柔らかい髪よりも硬い髪の方がメリットがあることもありますので、硬い髪をカットとスタイリングで軽くすることが重要です。

硬い髪に合ったスタイリング剤を活用しよう

「プリュム・デュール」を使えば硬くて剛毛の髪でも今までご紹介した実例の様に落ちついたスタイリングに仕上げることができます。つまり、髪質が硬い方でも、カットやスタイリング剤の活用によって、垢抜けたオシャレな印象になります。直毛で動きが出づらい方は、カットを行ってからスタイリング剤をつけることをお勧めします。

プリュム・デュールを見る

トリートメントで柔らかくい扱いやすい髪にはならない

トリートメントといえば「さらさらな髪」が特徴的ですよね。他にも滑らかな指通りにしたり、ツヤを与えるという印象があり、サラサラな髪になることで、柔らかく・扱いやすい髪になるんじゃないかと思っているメンズの方もいらっしゃるのではないかと思います。ですが、トリートメントのみで硬い髪が柔らかくなることはないですし、扱いやすい髪にもなりません。

『髪の硬さはどうやって決まるのか?』のところでお伝えした通り、生まれ持ったコルテックスの量や、キューティクルの厚みで変わってきますから、トリートメントを行なって、これらが変化することはあり得ないのです。それに、トリートメントをして硬い髪に動きをつけたり毛束が作りやすくなるといった、扱いやすさの改善は無いと思います。

もし、硬い髪を克服したいと思いトリートメントをお使いの方は、髪をサラサラとさせて指通りをよくする目的としてお使いいただくか、使い方を見直す必要があると考えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は【メンズ】硬い髪を柔らかくする方法と対策についてについてご紹介しました。

◆この記事のポイント

✔︎髪の硬さは生まれ持った髪の構造でほとんど決まる

✔︎柔らかい髪にするのは困難であり、カットとスタイリング剤で扱いやすい髪にする方が合理的

✔︎トリートメントは柔らかく扱いやすくするものではない

最後までお読みいただきありがとうございました!

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