「ヘアカラーって何種類もあるけど、どのヘアカラーをすればいい?」
「髪は染めたいけど傷むヘアカラーは避けたい」
このような疑問やお悩みありませんか?
染めてから失敗した!と後悔する前に、ヘアカラーの種類と、それぞれのメリット・デメリットについて知っておきましょう。
ヘアカラーの種類は何種類?
カラー剤の種類は、大きく分けて5種類もあるんです。
それぞれ髪を染める原理が異なるため、髪を染める『染色力』も異なります。
染色力が強い順番に並べました。
①ブリーチ(脱色剤)
②ヘアカラー(永久染色剤)
③ヘアマニキュア(半永久染毛料)
④カラートリートメント/カラーリンス/カラーコンディショナー(徐染性染毛料)
⑤一時染毛剤
染色力の強さによって髪の毛への負担や効果が異なるので、目的に合ったカラーリング剤を選びましょう。
①ブリーチ(脱色剤) の原理
ブリーチは、一言で説明すると、「髪の色を脱色するもの」。
厳密にはカラーリング剤ではありません。
髪の毛内部に含まれる”メラニン色素”を分解して脱色するので、髪の毛の色が明るくなります。
一度脱色した髪は黒染めしない限り黒髪には戻りません。
すなわち脱色効果の持続性は髪の毛が生え変わるまで、となります。
ブリーチのメリットは明るいカラーを楽しめること
ブリーチのメリットはなんといっても明るいカラーが入りやすくなることです。
黒髪やダークカラーの髪色では、明るい色ははいりません。
ここでブリーチの脱色力が役に立ちます。
ブリーチで脱色後にヘアカラーを入れると透明感も出て綺麗に色が入りやすいのです。
ダークカラーだけではなく、明るい髪色も入りやすくなるので、ヘアカラーだけでは色が出しにくいアッシュ系カラーや、ブロンドカラー、派手な髪色ににすることが可能。
様々なヘアカラーに挑戦できるようになるのが最大のメリットでしょう。
ブリーチのデメリットは2つ
ブリーチのデメリットは、色落ちと髪の傷みです。
ブリーチは比較的刺激の強い薬剤を使用しているため、キューティクル(髪の表面を覆っている組織)が開いている状態になっています。
その状態でヘアカラーを入れると、髪の毛から色が流れやすく色落ちが早くなってしまうのです。
色落ちした髪は、このように黄ばみが出てしまいます。
ブリーチして、明るい色を入れた場合、おおよそ1週間でほとんどの色が落ちて黄ばみが出てしまいます。
定期的にカラートリートメントなどで色を入れ続けることが必要になりますから、綺麗な髪色を維持するためにはそれなりに時間とお金がかかります。
もう一つの大きなデメリットは髪が傷むということ。
「ブリーチしたら、髪がキシキシになった」という方が多いのがこのブリーチの特徴でもあります。
なぜそんなことがおきるのでしょうか?
ブリーチの強い脱色剤によって一度キューティクルが開いてしまうと、髪内部の成分が流れ出て髪のダメージがどんどん大きくなります。
髪内部の成分が流れると、栄養不足・水分不足により枝毛や切れ毛が出来やすくなり、髪がパサパサしてしまいまうのですね。
スーパーやドラッグストアでも売っているような市販のブリーチ剤は美容師が使用する業務用のものとは異なり、短時間で簡単に脱色できてしまうものがほとんど。
すなわち髪の毛が傷みやすいものが多いです。
このようにヘアダメージが大きいブリーチは、セルフで行うと髪の毛がちぎれたり最悪の場合溶けてしまったりすることがありますから、ぜひとも美容室で施術してもらうことをおすすめします。
②ヘアカラー(永久染色剤) の原理
ヘアカラーとは「髪の毛全体をカラー剤で染める」もので、一番ポピュラーなカラー剤といえます。
ブリーチとは違い、髪の毛なの内部に「色を入れる」ことが目的です。若干の脱色作用(髪の色素を脱色する作用)があるため、髪の毛のメラニン色素を分解して内部まで染料が入りしっかり染まる仕組みです。
一般的な「アルカリ性カラーの場合」1剤と2剤を混ぜ合わせて作ります。
1剤に含まれる「アルカリ性の薬剤」と2剤に含まれる「過酸化水素」を化学反応させます。
カラーの持続性は2~3ヶ月ほどです。
ただし、ブリーチほど髪色を明るくする効果はありません。
ヘアカラーのメリットは「気軽さ」
ヘアカラーのメリットはなんといってもカラーチェンジが容易なことでしょう。
黒髪やダークカラーから髪色を少し明るくすると、軽やかに見えたり個人によっては お肌も明るく見えることがあります。
髪色を暖色系、寒色系など好みに変更できますし、今までと違う自分に変身することができます。
そのような理由から「まずは髪を染めてみたい」という人に気軽に美容師さんがすすめてくれることも多いでしょう。
ヘアカラーのデメリットは「アレルギー」
ヘアカラーのデメリットはジアミンアレルギーリスク。
ヘアカラーをされる人の中には、アレルギー性の皮膚炎を起こす人がいます。
一般的にいうジアミンアレルギーですね。
ですから、ヘアカラー剤の使用方法の注意書きなどに「使用前はパッチテストをするように」と記載があります。
ヘアカラー剤に含まれる「パラフェニレンジアミン」という酸化染料の略称がジアミンです。
ジアミンは頭皮や皮膚に沈着してシャンプーをしても取れなくなってしまいます。カラーをすればするほどジアミンは頭皮に蓄積されていきますから、頭皮が痒くなったり、ただれたりすることが起きます。
ヘアカラーは気軽さゆえに、何度も染めてしまいがちですから注意してくださいね。
③ヘアマニキュア(半永久染毛料) の原理
ヘアマニキュアとは「髪の表面を染料で染める」ものです。
ブリーチやヘアカラー剤と違い、脱色せずに髪の内部まで薬剤を染み込ませないで表面のみ染色するものです。
ブリーチ作用が無く表面だけ染まるため、持続性は2~4週間ほど。
ヘアマニキュアのメリットは髪の保護
ヘアマニキュアのメリットは髪の保護です。
髪の毛内部から脱色したり、染色したりしませんから、髪のキューティクルを傷める心配がありません。
さらに、髪の表面がコーティングされるので、髪にツヤやハリが生まれます。
紫外線から髪をガードしてくれる役割もあります。
ヘアマニキュアのデメリット
ヘアマニキュアのデメリットは、髪を明るくできないこと、カラーの継続時間が短いことの2つです。
ヘアマニキュアは、髪を脱色しないため髪色を一定以上明るくすることはできません。
暗い色(ダークカラー)の髪色に使用しても色の変化がほとんど分かりません。
ですから、白髪染めに使う方が多いかもしれませんね。
もう一つが持続期間が短いこと。
ヘアマニキュアは、髪の表面のみ色をつけるカラーの種類であるため、カラーの色持ちは2~4週間ほどですから、一般的なヘアカラーより短くなっています。
髪を洗うたびカラーは落ちていくので、最初に染めた髪色を長期間キープしたい人には向いていないカラーの種類と言えるでしょう。
④カラートリートメント類(除染性染毛料)
カラートリートメント類とは「シャンプーの後に使用して髪の毛に色を付ける」もの。
一度で着色するものではなく、毎日つけることによって髪に色がついていきます。
最近ではカラートリートメント/カラーリンス/カラーコンディショナーなど様々な呼び名があります。
カラーは、5日間連続で使用することで1週間ほど持続します。
※製品によって異なる場合があります。
カラートリートメント類のメリットはトリートメント効果
カラートリートメントは、あくまでもトリートメントという位置付け。そのため、髪へのダメージが少ないことが最大のメリットでしょう。
素手で扱う関係上、髪や頭皮に優しい成分で作られている製品が多いです。 またあくまでトリートメントですから髪を保湿できる成分も含まれているので、髪に潤いをプラスできます。
もう一つのメリットがお風呂で気軽に使えること。
リーズナブルな価格のものが多く、通常のトリートメントと同じようにシャンプー後に髪に塗布するだけなので、自宅でも手軽に扱えます。
カラートリートメント類のデメリット
カラートリートメントは、ブリーチで脱色した毛髪や白髪の人が使うことが多です。
ですから、暗めのカラーの人や黒髪の人が使ってもほとんど効果がありません。
すなわち、元の髪色にかなり影響を受けるということ。 明るいカラーや元の髪色と全く異なるヘアカラーにするのは困難です。白髪の場合、しっかりカラーが入りやすいです。
そして、表面のみ色をつけている性質上、髪を洗うたび色落ちしていきますから、カラーの持続性が2~4週間ほどとかなり短くなっています。
⑤一時染毛剤
一時染毛剤とは「着色剤を髪の毛の表面に付着させて、一時的に髪の毛に色を付ける」ものです。お湯で落ちるマスカラをイメージしてもらうとわかりやすいかもれません。シャンプーで色を落とすことができます。
スプレータイプや、マスカラタイプのものがあります。 シャンプーで簡単に洗い流せるので、一日だけ髪色を変えたい時におすすめです。
一時染毛剤のメリット
一時染毛剤のメリットは髪の毛がほとんど傷まないこと。
髪の表面のみカラーコーティングするものなので、髪へのダメージが少ないです。
主成分は顔料。アイシャドウや口紅など、化粧品によく使われているものが主成分なので安心して使用することができますよね。
もう一つのメリットは手軽さ。
リーズナブルな価格のものが多く、手軽に挑戦できます。
また、スプレータイプやマスカラタイプなど、使い方も簡単なので、すぐに取り入れることができます。
さらに、シャンプーで落ちるので、色味が気に入らない場合でもすぐに落とせるので安心です。
一時染毛剤のデメリット
一時染毛剤のデメリットとして、使用中に色落ちする場合があります。
シャンプーで簡単に落ちるメリットがありますが、それだけ落ちやすいという場合もあります・・。
雨の日や汗をかきやすい環境で使用する場合は、汚れても良い服装や、タオルを 持ち歩く事をおすすめします。
ヘアカラーする人におすすめのシャンプー」
様々な種類のヘアカラーについてご紹介してきましたが、大切なのはヘアカラー後のケア。
正しくケアすることでお気に入りのヘアカラーを長く楽しむことができます。
カラー後のダメージを抑え、カラーの持ちがよくなるシャンプーの特徴はヘマチンが配合されていること。
プリュムシャンプー はたくさんの雑誌やメディアで取り上げられているトレンドのシャンプー。
髪の補修成分であるヘマチンを高配合しています。
ヘマチンには、ヘアカラー後の残留薬剤除去作用があり、ダメージを予防することができます。
アミノ酸系のシャンプーでノンシリコン処方。適度な洗浄力を保ちながら肌への刺激を極限まで軽減しました。
トリートメントには8種類の必須アミノ酸、4種の天然オイル、6種類の天然植物エキスを贅沢に取り入れ、パサつきがちなカラー後の髪をしっとりと保湿します。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ヘアカラーの種類って?メリットとデメリットについて解説しました。
たくさんの種類があるヘアカラー。
自分にあった種類を見つけてカラーリングを楽しみましょう!

1992年生まれ。東京原宿表参道エリアでフリーランススタイリストを経験後、渋谷に美容室CALAMARIをオープン。ブリーチ、カラー、パーマといった施術はもちろん、ヘアカット技術にも定評があり、21歳で独立。
現在は美容室オーナーでありながら、Webメディア「カミセツ」の監修美容師もこなすなど理美容の知識も豊富な髪の専門家。