一度はやってみたいホワイトカラー。実際にどれくらいブリーチを行うのか?それに、今の黒髪をあのように真っ白にすると相当髪が傷むのではないのか?など不安に思っていることがあるかと思います。今回は、そんな悩める方のためにホワイトカラーの作り方と注意点、施術後のケア方法について解説します。
◆この記事で分かること
✔︎ホワイトカラーの作り方
✔︎ホワイトカラーの注意点
✔︎ホワイトカラーのケア方法について
【メンズ】ホワイトカラーの作り方
基本的には平均2〜4回程度行う必要があります。特に日本人の髪は赤身がかったタイプの方が多いため、これをしっかりと脱色を行わないと綺麗なホワイトカラーを作ることはできません。
しかしながら、1回でも複数回でも髪へのダメージは変わりはありません。複数回行うとお客様の経済的負担とお時間を取ることになります。

そのためには単に脱色すれば良いということではなく、脱色工程だけでなくその後のカラーの配合も大切と考えます。思い通りの白するには美容師さんの技術だけでなく、過去の経歴が大きく関係してきます。先に言うと、黒染めをするとどうしても綺麗なホワイトカラーは作れません。
「ブリーチを何回かすればできるんじゃないの?」と疑問に思う方もいると思いますが、色がだんだんと抜けるにつれ、髪質によっては髪がちぎれます。
黒染めだけでなく、過去に5トーン以下のカラー(暗め)を行った方は、色素が髪の内部に残留しやすく、ブリーチをしても色がなかなか抜けきれないため、真っ白にするのが難しくなってきます。いずれホワイトカラーをしたいと言う方は黒染めをせずに、6〜8トーンくらいの暗めに染めることをオススメします。あくまでこのトーンは目安であり、人によって染まりやすさは髪質などによっても変わってきますので、美容師さんと相談して染めることをオススメします。
また、ブリーチに耐えられないくらいのダメージヘアの場合もホワイトカラーは難しいです。既にブリーチで傷んだ髪や、縮毛矯正を行っている髪ですと、数回のブリーチ作業に耐えられずに髪がちぎれる場合があります。
◆つまり、まとめるとこうなります
✔︎黒染めや暗すぎるカラーをしていない人
✔︎ダメージヘアでは無い人
これらがホワイトカラーを作れる条件となります。
ホワイトカラーと言ってもバリエーションは幅広いです。ブリーチでは脱色を行うと金髪の状態になりますし、この状態からいかに黄ばみを打ち消してオンカラーで白に近づけるかが重要となってきます。ここまで明るい状態だと、ちょっとしたカラー剤の分量や配合量、放置時間で仕上がりの色は左右されます。少しラベンダーぽっかったり、ピンクがかっていたり、青っぽかったり。美容師さんのセンスが問われるところです。
おしゃれなホワイトカラー
真っ白をイメージしている人も多いと思いますが、実際には真っ白になることはほとんどなくシルバー系やパール系が多いですし、そのほうがしっくりくる人は多いです。
メンズの方が実践している「ホワイトカラー」をご紹介します。
ホワイト×ショートマッシュ
ショートマッシュのホワイトカラーです。
ブリーチを行い、パール系のカラー剤でホワイトに近づけています。ここで重要なのは、ブリーチでしっかりと色を抜くことです。パール系は服とのコーディネートに合わせやすい色ですので、髪色とヘアスタイルを融合した新しいファッションの形ですね。
ショートボブ×ラベンダーホワイト
ショートボブスタイルのホワイトカラーですが、根本にラベンダーを加えてアクセントカラーとしています。ホワイトカラーと言うと、「真っ白!」のイメージですが、このようにホワイトベースのカラーであれば優しい雰囲気を演出できますし、真っ白に抵抗のある方でも取り入れやすいスタイルです。
くせ感を活かしたシルバーホワイト
ブリーチを行い、ホワイトシルバーカラーをのせて透明感を演出させています。実はホワイトカラーはくせ毛を軽く見せる効果があります。硬い髪や毛量の多い髪など、黒髪のままだと重たい印象を受けてしまうので「色で軽く見せる」手段が有効です。
毛先を遊ばせたスタイリングが、シルバーカラーにマッチして、メンズヘアスタイルに相性抜群です。
ポイントで明るい色を入れたスタイル
ここからはさらに個性を出したい方にオススメのヘアスタイルです。
◆美しいグラデーションカラー
もみあげから襟足まで、ピンク、ブルーのカラーを混ぜてグラデーションにしました。
◆センターで色を分ける個性派
半分はしっかりホワイ、半分は鮮やかなグリーン。個性派にオススメです。
セルフブリーチ&カラーを行うリスク
ご紹介した髪色にするためには、美容室で行うことをオススメします。
また、セルフカラーで行うリスクは以下の3つが考えられます。
✔︎ムラができやすい
✔︎髪が傷みやすい
✔︎頭皮が傷みやすい
これらの理由についてご紹介します。
なぜムラができやすいか?
一番の理由は、自分で自分の髪が見えないことです。特に後頭部は直接目で見えません。美容師さんでもホワイトカラーで綺麗にムラのない色にするのは簡単ではありませんし、お客様の髪質や髪色、髪の長さなどを総合的に判断してカラー剤の配合や時間を決めて、直接髪の経過を観察しながら施術を行うことで、綺麗な髪色に仕上がります。
それに、今の自分がセルフカラーをしている髪の場合は、さらに難しくなります。なぜなら、既にムラのある髪かもしれないからです。既にムラがある状態で、かつ見えにくい状態でムラを均一にさせることはとても難しいです。ですから、ムラにならないためにも、信頼できる美容師さんにお願いしましょう。
なぜ髪や頭皮が傷みやすいのか?
セルフカラーで根元までしっかりと養生して、薬剤を塗布することは非常に難しいです。それに、放置時間が少しでも長いと髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。「頭皮が痒くないからこのまま薬剤の放置時間を長めにしよう」この考えは危険です。
髪には神経が通っていませんので、たとえ頭皮が痒くなくても髪に薬剤がついている以上、髪のダメージは進行し続けているのです。ですから、セルフカラーを行う場合は、頭皮に当てないように養生を行うこと。それに、ちゃんと記載の放置時間を守ることが髪や頭皮を守る上で大切になってきます。
ホワイトカラーの後はしっかりとしたケアを
セルフカラーはともかく、美容室で施術を行なった場合でも髪は必ず傷みます。施術後は、正しいケアをすることが大切です。ブリーチを行うと髪のキューティクルが損傷されている状態ですから、そこを修復するようなイメージで髪に保護をする必要があります。
よく美容室でトリートメントを勧められると思いますが、継続的な効果はありません。トリートメントはシリコンが配合されており、確かに髪の指通りをよくしたり滑らかにする性質があります。ですが、洗い流すとその効果は約80%低下すると言われております。
つまり、一時しのぎの対応ということです。それに、白い髪はかなり明るい髪ですし、施術後の髪は乾燥して傷んで見えてしまいます。髪を乾燥から守り、傷んで見えないようにするためには、毎日の自宅でケアをすることが大切と考えます。
ホワイトカラーで傷んだ髪にオススメなトリートメントワックス
毎日のケアでヘアオイルや洗い流さないトリートメントは有効です。しかし、メンズの方であれば毎日スタイリングを行いますから、ケアと併用できれば時短になりますし、経済的負担も減らせます。
プリュムデュールはメンズのスタイリング剤でありながら、傷んだ髪を保護してくれるオーガニックワックスです。
このように髪にツヤを与え、まとまった髪に仕上げることができます。ブリーチで乾燥した髪にも潤いを与えてこのように自然なツヤを与えることができます。
>>ブリーチ毛に、トリートメントワックス『プリュム・デュール』を見る
まとめ
今回は、【メンズ】ホワイトカラーの作り方についてご紹介しました。
この記事のポイントは以下の通りです。
✔︎黒染めや暗すぎるカラーをしておらず、ダメージヘアでは無い人がホワイトカラーの条件であること
✔︎セルフカラーではなく、しっかり染めたいなら美容室で施術することがオススメ
✔︎施術後は、毎日の自宅でできるケアが大切
最後までお読みいただきありがとうございました!
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1992年生まれ。東京原宿表参道エリアでフリーランススタイリストを経験後、渋谷に美容室CALAMARIをオープン。ブリーチ、カラー、パーマといった施術はもちろん、ヘアカット技術にも定評があり、21歳で独立。
現在は美容室オーナーでありながら、Webメディア「カミセツ」の監修美容師もこなすなど理美容の知識も豊富な髪の専門家。