くせ毛はスタイリングでかっこよく見せることができます。
しかし、くせ毛をオシャレにセットできないと毎朝イライラする人は多いですよね。
それに、くせ毛の人がコンプレックスで縮毛矯正やストレートパーマなどにお金をかけて直毛のようにするのもいいですが、毎月美容院で施術しなければならないですし、料金も高いですよね。
ではくせ毛でオシャレができないのか・・・というとそんなことありません。実際に多くの若手俳優やモデル、アーティストの中にもくせ毛の方が山ほどいますが女性にモテたり、多くの男性もそのヘアスタイルを真似しています。
つまり、くせ毛でもスタイリングを正しく選べばおしゃれは楽しめるのです。
くせ毛のスタイリング法!ジェル・ワックス・バームは使い分けが基本?
オンとオフの時では『したい髪型』は違うと思います。
特に「ジェル」「ワックス」「バーム(オーガニックワックス)」の3つのスタイリング剤は、大きな違いがありで仕上がりも大きく変わってきます。
ダメージヘアやくせ毛の場合はバーム(オーガニックワックス)が髪に優しいのでおすすめです。
しかし、バームは髪にツヤを出し、トリートメント効果をもたらす目的ですが、セット力は弱めです。
ですから、バーム(オーガニックワックス)はくせ毛の人がナチュラルヘアを作りたい時に向いています。
例えば、学校の校則が厳しいところでは、学校に行く時に髪をジェルで固めてツヤツヤさせることはしないですよね。
つまり、TPO(その時と場所とシーン)によって、スタイリング剤選びを変える必要があるということです。
それに、「くせ毛の方にはこのワックスが似合う!」と言った断言はできません。
なぜかというと、
✔︎くせ毛をパーマのようにさらに動きをつけたい
✔︎広がりやボリューム抑えたい
など、人によって、なりたい仕上がりが変わってくるからです。
それに、ショートヘア、ミディアムヘア、ロングヘアなどの髪の長さによっても変わってきます。スタイリング剤選びで自分のなりたい髪型に近づくという捉え方もできます。
ここで肝心なのが「選び方のポイント」です。
なりたい髪型のスタイリング剤を選んでも、頭皮が痒くなったり、セットの際に髪が引っかりストレスを感じたりと、スタイリングをする時の「使用感」は、とても大切なポイントになります。
くせ毛をパーマのように動きをつけたい場合はジェルが良い?
くせ毛をポジティブに捉えることは恥ずかしいことではなく、むしろオシャレにすることができます。
パーマのように動きをつけたい場合は、髪をカールさせてなおかつしっかりツヤを出せるジェルがオススメです。
濡れ髪がおしゃれに見せれることから、最近のメンズの方にはジェル派の方が増えています。
タオルドライのみで半乾きの状態で使用することで時短となってとにかく楽。ドライヤー不要ですので、スタイリングも短時間で完成します。
しかし、ジェルを付けすぎると乾いたときに髪がパリパリになってしまい、セットの直しが不可能になってしまいますので、慣れない人は使用量は少なめにして少しずつつけていきましょう。
また、ジェルに含まれているアルコール成分によって主成分の水を蒸発させてしまい、髪につけるとすぐに固まってしまう性質がありますので、セットが難しいと言った声もあります。
ジェルほどのツヤ感はないですが、ツヤ感をあまり出したくないけれどくせ毛を遊ばせたい方にはハードなワックス(マットワックス)がオススメです。
ハードワックスでスタイリングした場合は、しっかり立ち上がるのでひし形のシルエットを作ることで、くせ毛をおしゃれに魅せています。
もちろんクリームタイプのソフトワックスもありますから、使ってみてどちらがいいか決めましょう。
ジェルだと固まりやすいため、スタイリングの際のシルエット作りが難しいのですが、ワックスだとこのようにひし形のシルエットが作りやすいというメリットがあります。
とはいえ、硬めのもので伸びがないマットなワックスですと、髪が引っかかってしまいうまく形を作ることが難しいので、まずはクリームタイプで試してみてはいかがでしょうか?
逆に、直毛の人はパーマをかけないと髪に動きを与えられませんので、スタイリング剤でなりたい髪に仕上がるのであれば、くせ毛の方が有利であり個性を活かせるオシャレではないでしょうか。
薄毛の人は要注意?
ジェルはセット力が強めで束感が出やすい反面、毛量が少ない薄毛の人は地肌がより透けて見えてしまいます。
ですので、使う量は少なめにするように心がけましょう。
ワックスの場合でも、あまり束感を出しすぎると地肌が見えてしまうので、ハードすぎないミディアムまでの固さのものを選ぶと良いでしょう。
くせ毛の広がりやボリュームを抑えたい場合は?
ここでいうボリュームを抑えるというのは、くせ毛のチリチリ、パサパサ、うねうねを抑えるという意味です。
くせ毛の方は、髪がうねってみえるだけでなく、乾燥していたり、傷んで見えてしまうことが多いと思います。
簡単にいうと、髪の乾燥やダメージは、髪表面が傷ついて穴が開いている状態です。プリュム・デュールは髪に優しい成分でできており、髪を保護する目的で作られています。
◆実際に使ってみたYoutube動画
『パサつきがなくセットできる』
髪を保護することで、見た目にもツヤを与えられますし、セットの際の指通りも良くなるため、結果的に広がりやボリュームを抑えられます。
『ワックスなのにトリートメント効果もある』
髪を保護してきれいに見せることはできますが、メンズの方では髪を遊ばせられないのでセット力が物足りないと感じる方も多いでしょう。
スタイリングで形を作るのがメンズの方のセットの基本ですし、いくらボリュームを抑えられて綺麗に見せても、ぺたんこの髪だとオシャレという観点から見たときに少し違ってくるのではと思います。
そんな時は、キープ力の強いハードワックスと混ぜて使うのもOKです。
◆プリュム・デュールを混ぜて使う動画
くせ毛のボリュームを抑えれたお客様
くせ毛による広がりやボリュームを抑え、セット力を兼ね備えたのが「プリュム・デュール」ですが、このような、パサついてチリついた髪でも、つけるとこんな感じに仕上がります。
◆カット
◆カットしてプリュム・デュールつけただけ(アイロン等なし)
見て分かる通り、くせ毛を最大限に生かしてパーマのように仕上げるというよりも、くせ毛を抑え込見たい方にオススメです。
カットでボリュームを抑えることも大切
スタイリング剤で広がった髪を抑えることは可能ですが、カットでボリュームを抑えることが重要です。人それぞれ、髪質や毛量は違ってくるので、スタイリング剤で抑え込むにも限界がある場合があります。
もちろん、縮毛矯正でくせをほとんどなくすことはできますし、ストレートパーマでくせを減らすこともできますが、薬剤や熱によって髪にダメージが加わるので、根本的な改善にはなりません。
それに、毛量を少なくしたいからと言って、「毛量が多いのでいっぱい梳いてください!」と言うのは禁句です。
確かに毛量は少なくなりますが、スタイリングの際に髪の毛を扱いにくくなりますし、逆に毛束が作りにくい質感になります。
毛量だけでなく、髪質や髪の固さ、長さなどによってスタイリングしやすいように美容師さんはカットしてくれます。
つまり、カットをすることでボリュームを抑えるだけでなく、スタイリングをしやすいようにしてくれると言うことです。
今お使いのスタイリング剤を美容師さんに伝えると、それに見合ったカットにしてくれますので、ぜひ伝えてみてください。
まとめ
今回は、くせ毛のスタイリング法!ジェル・ワックス・バーム(オーガニックワックス)は使い分けが基本?について解説しました。
大切なポイントは、2つです。
✔︎くせ毛をパーマのように動きをつけたい
✔︎くせ毛の広がりやボリュームを抑えたい
このように、なりたい髪でスタイリング剤を使い分けることが大切です。また、なりたいスタイリングに近づくためにもカットも非常に大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

1992年生まれ。東京原宿表参道エリアでフリーランススタイリストを経験後、渋谷に美容室CALAMARIをオープン。ブリーチ、カラー、パーマといった施術はもちろん、ヘアカット技術にも定評があり、21歳で独立。
現在は美容室オーナーでありながら、Webメディア「カミセツ」の監修美容師もこなすなど理美容の知識も豊富な髪の専門家。