ヘアワックスにはさまざまな種類が有り、どれを買おうかと迷っている人も少なくないと思います。
いざ買ってみるも、『思っていたのと違っていた』ことや、『思い通りのスタイルにならない』なんてこともあるかと思います。それに、ワックスを買ってみてよくあるのが”全部使い切れない”ことではないでしょうか。
お金も無駄ですし、要らないワックスが家にあってももったいないですよね。実は、あるちょっとしたコツを覚えるだけで、ワックス選びに悩まなくて済みます。
なぜなら、僕ももこのコツを知って、今ではワックス選びに迷うことなく、思い通りのスタイリングができているからです。このちょっとしたコツを知るだけで、ワックス選びに失敗することなく、自分の髪を最大限に生かせるようになり、毎日が楽しくなりますよ。
初心者必見!ワックス選びで失敗しないコツとは?
まず、こうなりたいというスタイリングがあった時に行う順序として、
① なりたいの髪型が決まった
② 美容室でカットやカラー等を行う
③ ヘアアイロンやヘアワックスで目的のスタイリングに仕上げる
完成
という流れになります。
カットやカラーのところは今回は説明は行わず、この記事では、目的に合ったスタイリングをするための、『失敗しないヘアワックスの選び方』についてご紹介しますので、ご理解ください。
ワックス選びに失敗しないコツは、大きく分けて3つあります。
✔失敗している原因を知る
✔原因による対策知る
✔自分の髪質を知る
なぜこの3つが大切かというと、自分がどうして選び間違えているかが分からないと、対策を取ることもできないし、ただ単にこう選べばいいといった対策だけを知ってもまた失敗するからです。それに、自分の髪質や髪の長さを知ることはとても重要なことです。もしかすると、自分の髪質に合っていないワックスを使っている可能性もあります。
以上のことから、今回はこの3つコツを踏まえて、失敗しない選び方ついて詳しく解説していきます。
ワックス選びでありがちな失敗例
失敗している原因を知ることは、ワックス選びに失敗している本人にしかわかりません。ですので、ここでは、よくある失敗例を元に、「自分が失敗している原因はこれだ!」というように紐付けていただければと思います。
◆ありがちな失敗例①『昔から使っている依存症』
学生の頃から使っているワックスを、大人になってもずっと使い続けている方も少なくないのではないでしょうか。学生の頃は、周りの友達が使っていて自分も使っていたり、家族の中で兄弟が使っているから自分もそれを使っていたというように、使う種類が限定されていると思います。
実は、ヘアワックスの数は数え切れない程の商品が世に出ています。今まで自分が良いと思っていたワックス以外にも、もっと良いものがあるということです。それに、もうひとつ。時が経つにつれ、髪や頭皮は変化していきます。どちらかというと、ダメージ方向に進んでいきます。
この変化に追従するようにヘアワックスも変える必要があります。そのような場合にはトリートメントワックスヘアワックスを使いましょう。メンズトリートメントワックスと検索すると色々出てきますよ。
なぜなら、傷んだ髪のままでは髪が引っかかって思い通りのスタイリングをしづらいからです。キシキシしやすいハードワックスはうまく使わないと頭皮が傷んだり、手に引っかかると抜け毛も起きます。
昔から使っているから使い続けるのではなく、重要なのは、今の自分の髪質に合ったワックスを選ぶことです。
◆ありがちな失敗例② 『ワックスのタイプを理解できていない』
ワックスのタイプは10ほどあり、それぞれ特徴があります。よくありがちなのが、ワックスを買っても『どのタイプのワックスなのかが不明』という方が多く、
タイプというのは『ファイバー、ジェル、クリーム、バーム』といったワックスの種類のことです。タイプによって、ショートやミディアムといった髪の長さに応じるものや、硬い髪や軟らかい髪質、それに、くせ毛に特化したヘアワックスなんてものもあります。
例えば、くせ毛で悩んでいる人なら、髪が硬い人向けのワックスよりも、くせ毛がまとまりボリュームを抑えてくれる方を選ぶ人が多いはずです。
自分がどんなヘアスタイルにしたいかは、やはり髪質で決まってくるのと、髪にコンプレックスがあるのであれば、それを解消するワックスがあれば、それを使うのが普通なのではないでしょうか。
それに、自分がしたいスタイリングに応じてワックスを選ぶことが大切です。髪にツヤを出したいのに、ツヤのないタイプのワックスを買ってもツヤは出ませんよね。要するに、ワックスの種類を理解し、自分の髪質に合うものを選ぶことが大切です。
ヘアワックスの選び方
ありがちな失敗例をご紹介してきましたが、重要なのは、『自分の髪を知る』ということです。また、『ワックスのタイプを理解できていない』ところについても、ワックス選びの失敗例のひとつに挙げています。この2つを理解することで、ワックス選びに迷わなくなり、選んだ後の後悔もなくなります。
ここでは、ヘアワックスをタイプ別に紹介し、『どのようなスタイリングができるか、どんな髪質や髪の長さに合うのか』について説明します。よく使われる代表タイプを5つに絞りご紹介させていただきますので、これを参考に、ワックス選びをしていただければと思います。
ファイバータイプ
引用:https://xn--t8j0ayjlb8159avq6e.xyz/
ファイバー対応のヘアワックスは、繊維が伸びる性質を持っています。粘り気があるため、毛束が作りやすく長時間のスタイリングをキープできるのが特徴です。ヘアセットをしたあとでも、手グシでアレンジができるので、初心者の方にも使いやすいワックスです。硬い髪の方や、くせ毛をパーマのように動かす、髪の量が多い人に、多く使われています。
ただし、油分が多いため、余りつけすぎると重くなってしまし、シルエットが崩れますので、つけすぎには注意してください。
クレイタイプ
引用:https://ud-dx.jp/
軽さとキープ力があるのが特徴。ドライワックスや、マットワックスとも呼ばれています。油分がない分、ツヤの無いマットな仕上がりになり、ワックス付けている感がなく、いかにも自然な仕上がりになります。髪質で言えば柔らかめの髪質の人に向いており、ロングの人よりかはショートに向いています。
ジェルタイプ
引用:https://peace-blog.com/
ファイバータイプ並みのキープ力があるのが特徴です。ツヤ感やウェット感が出せるので、オールバックのように髪をまとめることができますので、全体的に髪にボリュームがあり抑えたいという方にはオススメです。細い髪の人はぺたんこになりやすいので、あまりおすすめできません。
それに、あまりつけ過ぎるとパリパリになりスーパーサイヤ人のようになってしまうこともあるので、少しずつ足しながらつけていきましょう。
グリースタイプ
引用:http://lymph-beautycare.com/
基本的にキープ力はありませんが、水分が多く、濡れた感じの髪にしたいときにおすすめです。リーゼントのようにテカテカしているのを見たことがあるかと思いますが、ポマードが進化したのがこのグリースタイプです。髪を立たせたいという時は不向きですが、ツヤを出したく髪を立たせたい時は、ほかのワックスとの併用で使うこともあります。
こちらもジェルタイプ同様、ツヤ感によりいかにもキメてる感が見えますが、クセやパーマを生かせば自然なツヤと仕上がりを作ることができます。
クリームタイプ
引用:https://my-best.com/
ファイバータイプほどの伸びはなく、柔らかい程よいツヤ感と、セットがしやすいのが特徴です。キープ力が強くないため、全体的にまとめやすい動きを出しやすく、髪をナチュラルに仕上げるワックスに向いています。ショートからロングまで、どのような髪の長さにも有効で、初心者でも扱いやすいです。
バームタイプ
くせ毛を抑えたり、傷んだ髪をトリートメントできるワックスです。メンズのものは数が少ないですが、混ぜて使ったり汎用性が高いものがあります。無添加のプリュム・デュールはオーガニックでリップクリームにもなりますがらおすすめです。
ワックスを選ぶときの注意点
ワックスを選ぶときに多いのが、タイプの表記が無いことです。なぜなら、販売側で表記する義務がないからです。これではどのタイプのワックスかわからないですし、どのタイプか知りたいですよね。初めから店舗に行って選んでみるのもいいですが、ネットで『おすすめワックスはこれだ』というようなサイトがあるので、それを参考にしてみるのもアリです。
ただし、ワックスを選ぶ際に大切なのは自分の髪の長さや髪質に合うかどうかであり、くれぐれもランキング1位が自分に合うとは限りませんので、注意してください。
あとは、美容師さんに自分に合うヘアワックスはどれが良いかを聞くことです。美容師さんは数々のヘアワックスを使ってきており、その中で良かったものをチョイスしてくれます。カウンセリングを行っている美容師もあり、髪の悩みなどを相談すると、親身になってアドバイスを頂けるので、自分の悩みが解消されたり、自分に合ったヘアワックスを提案してくれますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は『初心者必見!ワックス選びで失敗しないコツとは?』についてご紹介しました。
失敗しないヘアワックス選びのコツのおさらいです。
✔まずは、自分の髪を知ること
✔ワックスのタイプを知ること
✔ネットで選ぶときは、ランキングに騙されないこと
✔美容師さんに聞くこと
それではまた次回、お楽しみに!!

1992年生まれ。東京原宿表参道エリアでフリーランススタイリストを経験後、渋谷に美容室CALAMARIをオープン。ブリーチ、カラー、パーマといった施術はもちろん、ヘアカット技術にも定評があり、21歳で独立。
現在は美容室オーナーでありながら、Webメディア「カミセツ」の監修美容師もこなすなど理美容の知識も豊富な髪の専門家。