『ブリーチ』と『カラー』って何が違うのだろう?そんな疑問を持ったことはありませんか?この記事ではブリーチとカラーの違いについてご紹介します。
ブリーチとカラーの違いって何?
ブリーチとは直訳すると脱色するという意味です。すなわち髪の毛の色を抜いて明るくするということですね。
私たち日本人を始め、アジア人は髪の毛が黒いですよね。これは肌が日焼けする原理と同じ、メラニンによって作られる色です。
そのメラニンで作られた黒色を化学薬品の力で脱色するのがブリーチです。
黒い髪の毛に明るいカラーを入れてもだいたい茶色までしか明るくできません。(もちろん髪質にもよりますが・・・)
個性的な色、アッシュなどにしたい場合は、一回ブリーチで髪の色を抜かなければいけないのです。
カラーだけの場合とブリーチ+カラーの比較
左がカラーのみ
右がブリーチ後カラーを入れた場合です。
このように、暗めの茶色であればカラーで十分、明るくしたい場合はブリーチが必要です。
ブリーチってうやって脱色するの?
ブリーチの主原料である『アンモニア』が薬剤を浸透させやすい状態を作り、『過酸化水素』が髪の色素を脱色するのです。
まずアンモニア(アルカリ性の成分)が、髪の毛表面のキューティクルに作用し、キューティクルを開きます。
髪の毛表面のキューティクルが開いたところで、過酸化水素の出番です。
毛髪の内部に過酸化水素が浸透、髪の毛の黒色のもとである『メラニン』と化学反応をします。
これを酸化反応と呼びます。
この時、髪の毛の中で活性酸素が発生し、メラニンに付加することで脱色するのです。
髪色を明るくしたいお客様、まずはブリーチを実施
ブリーチをすると脱色しただけの状態。
好みの色がまだ付いていない状態です。
ブリーチの過酸化水素は毛髪の主成分である『ケラチン』を分解してしまうという良くない特性を併せ持っています。
良くブリーチすると髪が傷むというのはこのことです。
ブリーチをする際の反応温度や反応時間によってその進行具合が変化します。
ですから、お客様が現在どのような髪質(ダメージ具合、細い、太い)、普段はヘアアイロンをするのか?スタイリング剤は何を使っているのか?
総合的に判断して薬品の塗布量や作用時間等を調整します。
そうすることで毛髪に与えるダメージを最小限度にすることができます。
ブリーチをしたらご希望のカラーをのせる
脱色された髪に、どのような色をのせれば、最終的にお客様のご希望の色になるのか?
髪質やダメージ具合もさることならがら、色味も薬剤の調合で決めます。
今回はピンクがかったアッシュ系がご希望とのことでこのような綺麗な色に染めませていただきました。
ブリーチなし、カラーだけはこんな感じ
ブリーチをしないでカラーだけで髪を染める場合、黒髪の上からカラーするので明るくできる色に限度があります。
髪質、ダメージの具合にもよりますが、ナチュラルな感じ色味がわかる自然な色までと思ってください。
金髪のような髪、原色に近い色、白に近い色はできません。このような髪色にするためにはブリーチが必要です。
ブリーチやカラーのダメージって?
好きな髪色を手に入れることができる一方、その分頭皮や髪はダメージを受けてしまいます。ブリーチのご経験がある方はお分かりかと思いますが、髪の毛がパサパサしたり、ぎしぎししたりしたことはありませんか。
アンモニアで髪の毛表面のキューティクルを開き(正しい表現は毛髪の軟化、膨張と言います)、その後酸化作用がとても強い『過酸化水素』が作用しますからどうしても髪は傷みます。
この過酸化水素は、漂白スプレーと同じ原料です。
過酸化水素には皮膚刺激性があるため、髪の毛、頭皮に刺激があり傷んでしまうのです。
ブリーチのみならずアルカリ系のカラー剤も同じように、皮膚に着くとかぶれや、かゆみを引き起こす場合もあります。しかし、ブリーチとは使われている原料が違い、かぶれの原因は、『ジアミン』という酸化薬剤です。
このジアミンによって、髪に色を加えるのですが、一方で少なからずかゆみ・かぶれを引き起こし、髪の毛、頭皮に刺激があり傷んでしまいます。
このような理由からブリーチしたあとには基本的にトリートメント効果のあるカラー剤(アルカリ系でなはい)を使用して色をつけます。
ブリーチにしろ、ヘアカラーにしろどちらも正しい知識とスキルがないと頭皮や肌、髪が傷みます。市販でセルフブリーチ、セルフカラーも売られておりますが、ムラになる失敗のリスク&頭皮についてしまうリスク、何より放置時間と薬剤の塗布が自分では判断できないため美容室行うことをおすすめします。
ちなみに黒染めをしている状態や、ヘアカラーをしている状態から明るい色にする場合は、ブリーチを1回だけでなく2回、3回と複数回行う場合があります。そうすると何度も通わなければいけないですし時間もかかります。
ですから当店ではお客様のお時間とご負担も考慮して1回で黒染めを抜くようにしております。
頭皮を守るために
当然のことながら、美容師はお客様にはブリーチの薬剤を直接頭皮につけないようにしています。
具体的には頭皮から近い根元の髪には数ミリ隙間を空けて薬剤を塗布します。
そうすると、根元が黒くて不自然になるのでは?と思われますが、男性の場合影のように見える(立体的に見えるので)不自然にはなりません。
ブリーチ・カラーで傷んでしまった髪の対処法
ブリーチやカラーで傷んでしまった髪はどうすればいいのでしょうか。
髪の毛は死んだ細胞でできています。
すなわちどんなに頑張っても自己再生できません。
一般的にはこれを『死滅細胞』と言います。
ですから、蓄積されたダメージに関しては自己再生できません。
ではどうしたら良いのか?まず、これ以上髪にダメージを与えないことです。
日常的に私たちの髪の毛はダメージを受けています。
・シャンプーの摩擦
・スタイリング剤の摩擦
・紫外線
・アイロン、ドライヤーの熱
これらから髪の毛を守る必要があります。
そして、一度傷んでしまった髪の毛を少しでもマシにする方法があります。
傷んだ箇所へケラチンを付着させ、油分でコーティングすることです。そのためには日頃からケラチンなどの補修成分が含まれるトリートメントや油分であるヘアオイルを使う必要があります。
月1回の美容室のトリートメントは1日で落ちてしまいます。
その時は髪の毛がサラサラになってもシャンプーで落ちるのであれば、その場しのぎになってしまいます。
だったら、効果とコスパを考慮してご自宅でヘアオイルでケアしましょう。
いかがでしょう?
プリュムヘアオイルでご自宅ケアしていただきました。
わざわざ美容室で高いお金をかけて月1でトリートメントする必要はありません。プリュムヘアオイルを一度使ってみて効果を実感してみてください。
5,800円(税込)〜
ブリーチ毛はワックスが髪に引っかかる?
傷んだ髪にヘアワックスでセットすると髪の毛が引っかかったり、髪を洗う時ギシギシしたりします。
特にハードワックスは硬さ、セット力が強いですからその傾向にありますし、ソフトワックスでもべたっと感があって髪が絡まるという欠点があります。
このように髪が傷んだブリーチ毛、カラー毛にはオーガニックワックスがおすすめです。最近では『ヘアバーム』などとも言われておりますね。
当店でもメンズ向けのオーガニックワックスを作っております。
髪が傷んでいる方にはおすすめです。
ダメージ毛、くせ毛におすすめのプリュム・デュール使用動画
傷んだ髪に最適な束感セット!プリュム・デュールとトリエオムを混ぜて使う
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ブリーチとカラーの違いについて解説致しました。
▼要点をまとめます
・ブリーチは『色を抜いて明るくする』、カラーは『色を加えて染める』
・派手髪や明るい色などは、カラー剤だけでは染まらないためブリーチしてからカラーする必要がある。
・ブリーチやカラーで髪は傷む。ホームケアが必須。今以上に髪にダメージを与えないためにも、保護することはとても大切です。
参考になれば幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
カミセツ編集部