アトピーさんがヘアカラーするときに気をつけること

先日、サロンでこのようなご質問をいただきました。

私はアトピーです。髪を染めるとき、いつも頭皮がピリピリします。

ヘアカラーするときに注意することはありますか？

「カラーリングの時にいつも頭皮がピリピリする・・・」

「頭皮にカラー剤が染みる・・・」

「カラーリング中が苦痛・・・」

ヘアカラー剤の刺激って結構強いですよね。

ましてやアトピー持ちは、その刺激はさらに大きく感じるもの！

アトピーさんの中にはカラーリングは肌への負担が大きいため思ったように髪を染めることができないという方もいるのでは？

でも、次に紹介する4点気をつけることで、アトピー持ちでも安心してカラーリングすることができるようになりますよ！

アトピーさんがヘアカラーで気を付けること4つ

1. 自宅カラーは避ける
2. ブリーチは避ける
3. 頭皮の状態が悪いときは避ける
4. ヘアカラーの種類を検討する

では理由をお話ししていきますね。

1.自宅カラーは避けよう

頭皮のことを考えるなら、美容室で染めるのがマストです。

市販のカラー剤は、誰でも簡単に染めることができるように美容院で使用しているものに比べて染毛力がかなり強く、肌への刺激も強くなっています。

でも、セルフカラーで頭皮につかないように染めるのはとても難しいですよね・・・。

美容院では美容師さんが施術してくれるため、頭皮に付けないようにカラーリングしてくれます。

美容院では、市販より肌に優しいカラー剤＋肌に優しい方法でカラーリングできる ということなんですね。

また、もし初めてヘアカラーするのであればパッチテスト*をしてもらいましょう。使用するカラー剤にアレルギーがないか事前に確認できます。

肌の異変が出なければそのヘアカラー剤を使用することができます。

*腕の内側などにカラー剤を塗り、48時間放置してかぶれが起きないか調べる方法

2.ブリーチは避けよう

ブリーチは、過酸化水素の力で髪の内部の色素を脱色します。

過酸化水素とは、オキシドールのこと。

よく殺菌や漂白剤にも使用されていますよね。

高濃度のものが皮膚に付着すると、痛みが出たり白斑が生じたりするほど刺激が強いものです。

カラー剤は、明るければ明るいほど脱色の力が強くなります。刺激も強くなるので美容師さんと相談しながら決定しましょう。

3.頭皮の状態が悪いときは避けよう

アトピー持ちは特に、季節や環境による肌状態の変化を感じやすいですよね。

夏は汗で湿疹ができたり、冬には乾燥してかゆみが出る・・・。

頭皮も肌の一部です。

髪があるので見えにくいですが、肌の状態が悪い時には頭皮の状態も悪いことが考えられます。

カラーリングするときには頭皮の状態をよく観察して、万全の状態のときにするようにしましょう。

4.ヘアカラーの種類を検討する

髪を染める方法はヘアカラーだけではありません。

肌への負担を軽くするにはヘアマニキュアがおすすめです。

そもそも、ヘアカラーとヘアマニキュアの違いがよくわからない方もいるかと思います。

▼ヘアカラー

髪の色素を脱色しながら染料で髪に色を入れていくものです。内部の構造まで変化させます。色持ちは2、3ヶ月程度です。

▼ヘアマニキュア

髪の表面をコーティングして色を変えるものです。あくまでもコーティングしているだけなので、大きくカラーを変えたり、元の色より明るくすることはできません。効果は約2～3週間で、シャンプーのたびに徐々に色が落ちて、元の髪色に戻ります。

ヘアマニキュアはヘアカラーより肌に優しいと言われています。

少しニュアンスを変えたいな・・・という方はヘアマニキュアを検討してみるのもおすすめです。

ヘアカラーした後には肌に優しいヘアケアを使おう

科学的な刺激を受けた後には、いつもより肌が敏感になっています。

肌に優しいヘアケア製品を使って肌をいたわりましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はアトピー持ちがヘアカラーするときに気をつけることについて解説いたしました。

要点をまとめます。

• 自宅カラーは避ける
• ブリーチは避ける
• 頭皮の状態が悪いときは避ける
• ヘアマニキュアも検討する

アトピー持ちでも、髪を染めるときの注意点がわかれば、これまでよりも安心してヘアカラーに臨むことができるのではないでしょうか。

頭皮の状態や症状は個人によって異なるため、美容師さんに十分に相談してヘアカラーを楽しんでくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました。