ムラシャンってなに?効果は?
ムラシャンとは『紫シャンプー』の略語で、効果はヘアカラーを長持ちさせるために使われます。
例えば、ブリーチしてカラーをのせた直後は綺麗なブロンド色をしていても日に日に色が抜けて黄ばみがかってきます。
左から右に行くほどカラーから日にちが経って色が抜けた髪です。このようにだんだんカラーが抜けてブリーチした状態の髪色(黄ばんだ髪色)になっていきます。
それを防止してくれるのがムラシャンです。
ムラサキ色のシャンプーだったら髪も紫色になるのでは?
いいえ。ご安心を。髪の毛が紫色になることはありません。シャンプー自体にヘアカラー剤が配合されているため紫色に見えるのです。
ムラシャンの原理
ではこのムラサキシャンプーはどのような原理でヘアカラーを長持ちさせているのでしょうか。
カラーリングをした直後は、カラー剤の染料の色素が髪にたっぷりと含まれているため発色が良く綺麗に見えます。しかし普段のシャンプーなどの洗浄により、日にちとともに色落ちをしていきます。これは、染料の色素が抜けると染めた時に脱色された髪色が出てきてしまうからです。
そうすると黄ばみが目立ってきますが、「混ぜ合わせると暗い色」になるものを補色・反対色と言います。
黄ばみに対する補色・反対色は紫色ですから紫色の色素をシャンプーに配合することで黄ばみを取ることができます。
よくある『色が落ちてきた』という状態を色落ちを防ぐのがムラサキシャンプーの役目です。
カラーリングの後に紫シャンプーを使うことで髪色の持ちが長く保てるのです。
ムラシャンに含まれる色素は?
ムラシャンの色素は『HC染料』という白髪染めやオシャレ染めに使われるヘアカラー剤です。安全性が高く、便利な染毛料として多数のメーカーが、HC染料を配合した製品を多く販売しています。例えばヘアマニキュア、カラーシャンプー、カラートリートメントなどが有名です。
国が定めた薬機法では『HC染料』は染毛料に分類され化粧品として扱われています。
アレルギーをお持ちの方も使用できる優しい染料です。
ムラシャンがおすすめの方
・カラーリング後の色落ちが気になる
・カラーリングを仕立ての髪を長く綺麗に保ちたい
・リタッチは仕方なけれど、何度も美容室で全体カラーリングするのは面倒
それにこのシャンプーは薬局にも売っているため、気軽に手に入るところもメリットのひとつです。
ムラシャンによる頭皮、髪への影響デメリットは?
ムラシャンってカラー剤入っているんだよね?頭皮や髪に影響はないの?
ムラキシャンプー使うことにより以下のデメリットがあります。
◆デメリット
・髪の以外のものが紫色に着色する
・洗浄力が弱い
・髪がキシキシする
ひとつずつ解説していきます。
◆髪の毛以外のものが紫色に着色する
繰り返しになってしまいますが紫シャンプーにはカラー剤が含まれております。その色は紫色をしていますからすすぎの際に髪から紫色の液体が流れてくるので、この紫色の液体がお風呂の壁や床などに着くとなかなか取れません。
さらにはムラサキシャンプーをしたあとに白いタオルで髪を拭いたときには紫色になります。
耳や爪などにも紫色の色素がつくこともあり、なかなかとれません。
ですからムラサキシャンプーをしたあとはしっかりと髪をすすぐことが大切です。
◆実際に紫シャンプーで他に色が付いた方の声、Twitter
ムラシャンしたらホテルのタオルが、うっすらムラサキに… 流し足りんかったかな
ムラシャンしたら 風呂場が紫にそまった
◆洗浄力が弱い
ムラシャンはブリーチにのせたカラーの色落ち(黄ばみ)をとるシャンプーです。
ですから洗浄力や頭皮の汚れを落とすことに重点を置いていません。
頭皮の汚れが気になる、頭皮ケアに重点を置きたい人はおすすめしません。
◆髪が傷キシキシする
紫シャンプーは泡立ちがよくありません。泡立ちが少ないシャンプーのデメリットとして毛髪同士に摩擦が生じやすいというものがあります。そうすることで髪を傷つけてしまうのです。一度組織が破壊された髪が修復することはありません。
そもそもシャンプーにはそれぞれ特徴があります。
・しっとり系
・サラサラ系
・オーガニックで肌に優しい系
これらとムラサキシャンプーを比較してしまうとどうしても潤い感、サラサラ感は劣ってしまいます。
ムラサキシャンプーをおすすめしない方
・髪の毛のダメージ補修を優先したい
・頭皮ケアを優先したい
・皮膚やお風呂、衣類に色素をつけたくない
ムラシャンはメリットもあればデメリットもありますからご自身の好みでお選びください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はムラシャンについて解説いたしました。
ムラシャンはブリーチとカラーをした後の色抜け(体色)による黄ばみを取ってくれる便利なシャンプーです。
ただいいこともあれば、デメリットもありますからそれを考慮した上でご使用ください。
カミセツ編集部