パーマやカラーの繰り返しで毛先が傷んでパサパサ・・・。
美容師に相談したらその場でトリートメントをすすめられたけれど、1回トリートメントしただけで本当にパサつきが改善するの?
今回は、そのような疑問にお答えしていきます。
毛先のパサつき対策!トリートメントなしで綺麗に見せる方法をご紹介
藤川:まずはこちらのお客様のビフォー&アフター写真をご覧ください。毛先が艶々になり、ダメージが気にならなくなりましたね。
結論をいってしまえば、一回傷んでしまった髪の毛に1回きりのサロントリートメントをしてもダメージが回復することはありません。
美容師として言えることは、サロンでトリートメントしてもその手触り感はいっときのもの。実際に長くは続きません。
ではお客様のダメージヘアをどのように改善しているのか?それは、
カットとスタイリング剤を使うだけです。
◆カット前のお写真
髪の毛は皮膚と同じ『タンパク質』でできていますが、皮膚との大きな違いは自己再生ができないことです。
皮膚は血管や神経が通っていますが、髪の毛には血管も神経も通っていません。ですから、一度受けたダメージを自然の力で治すことはできないです。
そのような理由から、傷んだ部分はカットする、そして、それでもカバーできない部分のダメージはトリートメント効果(ツヤを出す、チリ付きを防ぐ)のあるワックスやヘアオイルでカバーしてあげるのが一番効果的なのです。
◆カットして、スタイリングした後のお写真
いかがでしょうか?ヘアダメージ特有の毛先のパサつき、チリつきがなくなって美しくなりましたね。
カットのポイントは小顔効果が得られるように顔周りの髪の毛の長さを残しつつ、暗めのカラーを入れているところです。
ハイトーンは時間が経つと色が落ちて黄ばみが目立ち、ダメージヘアに見えやすくなる特徴があります。その場合は暗めのトーンで落ち着かせることで、綺麗な髪に見えやすくなります。
そして、ベースのカットが仕上がったら最後はスタイリングです。
ダメージを受けた髪は自己再生できませんから、髪を乾かす前にヘアオイルで補修&保護します。
最後に髪と肌に優しいトリートメント効果のあるヘアバームを使ってセットすれば完成です。
わざわざ美容室でトリートメントする必要はありません。
根元のあほ毛もスタイリングで落ち着く
こちらのお客様のビフォー&アフター写真をご覧ください。
肩上の長さのボブのお客様です。
毛先の外ハネがお悩みということで、軽くブローしただけで内巻きになるようにカットしました。
施術のポイントは、髪の毛にツヤを与える暗めのアッシュに加え、アクセントにさりげないグリーンのインナーカラーを入れたところです。
◆カット前 パサつき目立つ状態
長さを変えず、毛先の軽さを出すようにカットします。元々の髪質は良いお客様ですから、全体を揃えて、頭の骨格に沿って丸くなるようにデザインしました。
◆カットしてスタイリング後のお写真
藤川カット&スタイリング後です。
いかがでしょうか。アイロンを使用しなくてもブローとスタイリング剤だけでツヤとまとまりが出ました。
何よりも自然に内巻きになるのでおうちでのヘアセットも楽になりますね。
ダメージ具合も大きかったので、髪を乾かす前にヘアオイル→乾かした後の最後の仕上げにワックスを使用しました。
毛先を遊ばせてもパサつかない
こちらのお客様もご紹介します。毛先を外ハネにして、大胆に動きを出すヘアスタイルです。
髪の毛の毛先が傷んでパサついていると、通常は毛先を軽くすることで逆に傷んで見えやすことがあります。
ですから、毛先はある程度の重さを残しました。全体をアッシュで染め直すことで、黄ばみを無くし、ダメージ毛に見えないようにしました。
こちらのお客様も全体的にヘアダメージが大きかったことから、髪の毛を乾かす前にヘアオイル→アイロンでカール→最後にワックスで艶とまとまりを出しました。
ヘアオイルとワックスがあれば、高価なサロントリートメントをしなくても簡単に艶髪は作れます。
毛先のパサつきにはヘアオイルとワックスが効果的
こちらのお客様もサロントリートメントなし。プリュムヘアオイルと仕上げにプリュムワックスを使っただけです。
こちらのお客様も、カットした後にプリュムヘアオイルをつけて乾かし、最後にプリュムワックスをつけてヘアセットしただけです。
おうちでも簡単にヘアセットできますよ。
9,300円(税込)〜
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、美容師の藤川げんきさんの監修のもと、毛先のパサつき対策、トリートメントなしで綺麗に見せる方法をご紹介しました。
髪の毛は一度受けたダメージを自分の力では回復できない細胞でできています。
1回きりのトリートメントしても毛先が生き返ることはありません。
傷んだ部分は切ってしまうか、ヘアオイルで毎日補修&保護して、スタイリング剤(ワックス、バーム)でダメージをカバーしましょう。
カミセツ編集部