普段のヘアアイロンやカラー、ブリーチによって髪はダメージを受けます。最初はパサつき、広がりから始まり、最終的には髪の毛が裂けて枝毛、切れ毛となります。
切れ毛とはダメージが最終段階へ到達したサインです。
傷んでパサパサとした髪は放置しておくといずれは切れ毛となります。
そんな時はどうすればいいのでしょうか?
正直美容室でのトリートメントは本質的に髪のダメージを治すものではありませんのでやらなくてもOKです。
美容室でのトリートメント、じつは不要
傷んでしまった髪はトリートメントで治ることはありません。
トリートメントは髪の手触りを良くするためのものです。
そしてその効果は数日程度です。
ですからもし月一で美容室でトリートメントするならば、自宅でトリートメントするなどのケアをした方が効果があります。
そこで何を使うかが重要です。
ちなみに、切れ毛とは文字通り『髪の毛が途中で切れている状態』のことをいいます。1度切れたり、裂けた李しまった毛を元通りにすることはできません。とはいえ切れたからOKというわけでもありません。
髪が切れたということは、その上の部分がまた切れる可能性がありますし、切れ毛になるのを待っている予備軍たちがいるということです。
しかし、そこにトリートメントをしても髪は生き返らないのです。
これ以上傷ませない、パサつきを隠したい。そんな時にトリートメントが役立つのです。
なぜ切れ毛などのダメージヘアはトリートメントでは治らないのか、髪の構成についてお話ししますと、毛髪は内側からメデュラ・コルテックス・キューティクルの三つの層で構成されています。
キューティクルが髪の内部保護の役割をしてますから、キューティクルが剥がれたりすると、内部の栄養素やツヤが失われてパサパサでスカスカの髪のなり、切れ毛につながります。
ですから、切れる前にキューティクルを保護することが大切です。
▼ここまでのまとめ
美容室のトリートメントであっても傷んだ髪は治らない。トリートメントは髪の毛の保護、手触りを良くするためのものである。
いくら高級なトリートメントメニューを繰り返しても切れ毛、枝毛、ダメージヘアは治りません。
ほとんどは、カラーやパーマで思い通りに仕上がった髪を少しでも長持ちさせるため、または、ツヤを見せてしなやかな指通りにするためのものです。
また、トリートメントの成分はシリコンで出来ているものが多く、髪の表面を覆って保護しますが髪を洗い流すと約80%は洗い流されると言われております。ですから、どうしてもトリートメントは一時しのぎの対応なのです。
そんなことないよ?と思っている方へ。実際美容室でトリートメントしたからといって、時間が経つとパサつき発生しませんか?最後には切れ毛にもなることもありますよね。
切れ毛になる原因のほとんどが日常生活における摩擦などの外的要因です。だからこそ、日頃からのケアの積み重ねが必要になってくるわけです。
美容院のトリートメントもその時はサラサラになったように感じますが、ヘアダメージを治すという焦点に当てたときは、これひとつではほんの少しの対策にしか成り得ないということです。
だったら家で毎日ヘアケアした方がお得で効果も感じられますよ。
切れ毛、枝毛、ダメージヘアの原因&自宅でできる対策とは?
とはいえ外的要因は様々なところからやってきます。どのタイミングでどのような対策をすれば良いか迷うところもあるかと思います。
ですので、どういったことが髪のダメージの原因になるのか?それを踏まえながら解説していきます。
ブラッシングのコツ
切れ毛を実感するのはブラッシングの時ではないでしょうか。大量の髪をまとめてブラッシングしたときは、髪が引っかかって切れることが多いですよね。
無理な力をかけると、健康な髪でも切れる場合があります。ですから、傷んだ髪ではさらに切れやすくなるということです。
指で髪をほどいたあとに、ブラッシングしましょう。あとはコーミングの時は髪がひっかかたら異端とめて髪から抜いてまたコーミングしましょう。
また、ブラッシングで切れ毛を起こしても、そもそもの根本原因はブラッシングではないことが大半です。
日々のアイロンダメージ、ドライヤーの熱、シャンプー摩擦など。
対策としては髪を乾かす前にヘアオイルをつけることです。
5,800円(税込)〜
カラー、ブリーチ、パーマの後はしっかりケアを
カラーやパーマの施術の際は、髪に薬剤をつけて髪の内部にあるメラニン色素や、構造に変化を与えるためどうしても内部への負担はかかってきます。また、薬剤を内部に浸透させますから外側にあるキューティクルが剥がされ、髪の内部の栄養素やツヤは失っていくことになります。
これを何度も繰り返すことにより、ダメージは進行していきますから、やがて切れ毛に繋がります。
特に、傷んでしまった髪に縮毛矯正やブリーチを重ねて、色や見た目で誤魔化そうとする人がいますが体は正直ですので、知らないうちに髪は切れます。
一度受けたダメージは自己治癒しませんから、ヘマチン入りのシャンプーを使うことをおすすめします。
なぜヘマチンが有効かというと、剥がれたキューティクルと同じような『うろこ状』の成分を生成することが実験でわかっているからです。
髪の毛の表面は再生できないですが、2017年の実験ではヘマチン入りのシャンプーを毎日使うことで表面にハリとコシが出ることは証明されています。
4,900円 (税込)
11,000円 (税込)
8,980円 (税込)
ドライヤーの当て過ぎには注意
日頃の生活では、熱による髪のダメージは過大です。
ドライヤーは髪に一点集中して当て続けないようにしましょう。ドライヤーの温風で頭皮が熱いと感じたら、キューティクルを破壊している可能性があります。
髪には神経が通っていませんから熱さを感じられません。それに、濡れた髪の状態では、キューティクルが開くのでそこに熱を加えると髪の内部へダメージを与えることにつながります。
タオルで水気をしっかり飛ばして、ドライヤーの先端をなるべく離してドライヤーを使いましょう。
髪が濡れたままアイロンをかけないこと
濡れた髪の状態でアイロンをかけると、アイロンの熱により水分が蒸発。そして、水分が熱膨張することで、髪に過大なダメージが加わります。これにより髪の水分が奪われパサついた髪になり、切れ毛の原因になります。
ですから、濡れた髪でのアイロンは控えるのと、設定温度には注意が必要です。
くせを伸ばしたり、スタイリングでの束感やカールを作るには140℃〜150℃設定で良いでしょう。
髪を扱うときは、とにかく優しく
摩擦による髪表面を保護しているキューティクルのへのダメージは、比例して大きくなるという実験結果があります。
摩擦といっても、ブラッシング以外に
・タオルドライ
・寝ているときの枕との摩擦
・髪を洗うとき
・スタイリングするとき
・髪を乾かすとき
など様々です。
日頃から意識して髪を扱うときはとにかく優しくすることです。
でも意識していても、人間なので忘れることがあったり、意識しただけでは切れ毛なんてかいしょうできませんよね。
男性であれば、ワックスを毎日お使いになるので、髪が引っかかったりしていませんか?
摩擦を受けた傷んだ髪は、スタイリング剤やシャンプーなどに含まれる界面活性剤の影響も受けやすくなるので、切れ毛にも繋がってくるわけです。
ですから、界面活性剤フリーやオーガニック性のワックスやシャンプーを使ったり、指通りの良いワックス(トリートメントワックス)を使うことで、意識をそこまで敏感に向けなくても、摩擦による負担を軽減できると言えます。
◆髪が絡まない!リップクリームにもなるメンズワックス(トリートメントワックス)を使ってみたbyかがさん
『ブリーチ毛の方も』
『トリートメント効果があって』
▼動画で見る
『ここからワックスつけます』
『トリエオムとプリュム・デュールを混ぜて使います。くせを抑えたいので』
▼動画で見る
◆外側だけでなく内側から対策も心がけよう
お伝えしてきたとおり、外的要因がほとんどの切れ毛の原因であり、対策も外側から行うことが大半です。
そして、切れ毛の髪にしないためには、健康な髪でいることが大前提です。
とはいえ、いくら外側をケア・保護しても健康な髪は生えてきませんから、常日頃からの食習慣を見直すことが大切です。
髪の80%はケラチンと呼ばれるタンパク質から作られるので、今の食事にタンパク質が足りないと感じる方は、摂取するように心がけましょう。
タンパク質がないと新しい髪の毛が生えてくる時にひ弱な毛髪になってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、切れ毛対策は自宅でできる!美容室でのトリートメントは不要!について解説しました。
結論:「美容院トリートメントだけでは切れ毛対策にはならない」
自宅でできる対策をまとめました。
✔ブラッシングは指で解いてから行おう
✔髪を乾かす前にヘアオイルを使おう
✔ドライヤーは一点集中して髪に当てないこと
✔ヘアアイロンは髪を乾かしてから
✔髪は優しく扱い、ワックスは髪が絡まないものを有効活用
✔食習慣の見直しも有効
ダメージ毛、切れ毛で悩んでいる方や、そうでない方も、ぜひこの記事を参考にして、自分の髪と向き合ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
カミセツ編集部