「自分のなりたいヘアスタイルになれない」
「サラサラの髪に憧れる」
くせ毛でなかなか自分の理想の髪型になれずお悩みの方も多いのではないでしょうか?
くせ毛の悩みを解消するには、くせ毛の原理と原因を知ることがカギ!
どうしてくせ毛になってしまうのかを知って、上手にくせ毛を扱えるようになりましょう!
くせ毛がうねる原理って?
うねうねしたり、くるくるカールするくせ毛・・・。
髪に何が起きているのでしょうか?
原理は以下の3つです。
原理1:髪内部の結合「シスチン結合」がずれている
髪の毛は主にケラチンというタンパク質でできています。
ケラチンは、たくさんのアミノ酸がつながったポリペプチドからできています。
それらは「水素結合」「イオン結合」「シスチン結合」「ペプチド結合」の、4つの結合方法によって連結されています。
中でも「シスチン結合」は、しなやかな髪を保つ働きがあります。くせ毛は、この「シスチン結合」がボタンを掛け違えてしまったようにずれて結合してしまっているのです。
この時できた歪みが、”くせ”となって現れてしまいます。
くせの程度も、「シスチン結合」の歪みの大きさに左右されます。
原理2:毛穴が歪んでいる
↑直毛とくせ毛の毛穴の違い
直毛の毛穴は頭皮に対して真っ直ぐである一方、くせ毛は毛穴が頭皮の中で曲がってしまっています。
髪の毛は毛穴を通って頭皮表面に出てきます。
真っ直ぐな毛穴では、髪の毛は360度均等に圧力がかけれらた状態で押し出されるため、髪は歪みません。
一方で、曲がった毛穴では、髪の毛は偏った圧力のもと押し出されるため、髪の毛がカールして出てきてしまうのです。
原理3:2種類のコルテックスの分布が偏っている
髪の毛の内部には、コルテックスと呼ばれる構造があります。
コルテックスは、柔らかく水分を含みやすいタンパク質「Oコルテックス」と硬く水分を含みにくいタンパク質「Pコルテックス」の2種類で構成されています。
直毛の場合、この2つのコルテックスは均等に分布しています。
一方、くせ毛は、OコルテックスとPコルテックスが偏って存在しています。
このことから、くせ毛は髪の水分分布が不均一になるためうねりや屈曲が生じてしまうのです。
くせ毛が汗や湿気でうねりやすかったり、湿度でくせの程度が変わるのも髪の内部構造の影響だったのですね。
くせ(カール)が現れる原理はお分かりいただけたかと思います。
では、なぜこの様な性質が現れてしまうのかご説明します。
くせ毛になってしまう原因は何?
くせ毛になってしまう原因は大きく分けて以下の5つです。
①遺伝
②ホルモン変化
③生活習慣
④間違ったヘアケア
⑤エイジング
ではひとつひとつ詳しくみていきましょう。
①遺伝
髪の特徴(くせ毛・直毛)はほとんどの場合、遺伝で決定されると言われています。
くせ毛は優性遺伝の性質を、直毛は劣性遺伝の性質を持っています。
つまり、くせ毛は直毛よりも遺伝しやすいということです。
ご両親がくせ毛の場合、90%を超える確率でお子さんはくせ毛になります。
ご両親どちらか一方がくせ毛の場合でも、70%を超える高確率でお子さんに遺伝します。
また、ご両親がどちらも直毛でも、祖父母がくせ毛だった場合、隔世遺伝でくせ毛を引き継ぐこともあります。
②ホルモンバランスの変化
ライフステージの中で、ホルモンバランスに著しい変化が起きる3つの時期があります。
それは「成長期(思春期)」「産後」「更年期」です。
成長期(思春期)には体の発育に伴い髪質も変化する
「成長期(思春期)」は、ご存知の通り子供から大人へと変化するタイミングです。
これより前の時期は、また体が安定しておらず、思春期を境に髪質も変化します。
思春期になって、突然サラサラの直毛からくせ毛になった方もいるのではないでしょうか。
また、頭蓋骨が大きくなることに伴い、頭皮が伸び、毛穴が歪んでしまうことも影響すると考えられています。
産後と更年期には女性ホルモンが著しく減少する
妊娠中は、妊娠を維持するために活発に女性ホルモンが分泌されます。その中の一つがエストロゲンです。
エストロゲンは、いわゆる「女性らしさ」を作るホルモンで、肌や髪の成長を活性化させる働きがあります。
妊娠期には胎盤から大量に分泌されています。
このエストロゲン、なんと出産を機に分泌量がほぼゼロになってしまいます。
急激な変化によって抜け毛が多くなってしまったり、ウネウネとした細い髪の毛に変わってしまったりします。
「更年期」もエストロゲンが急激に減少する時期なので、うねるだけでなく、ハリコシがなくなってしまったり髪が薄くなってしまうことがあります。
③生活習慣
食生活の乱れや、睡眠不足、ストレスも髪質が変化してくせ毛になってしまう原因になります。
髪の毛も体の一部。不規則な生活を続けていると、栄養が行き渡らず、健康的な髪が生えなくなってしまうのです。
食事面では、脂っこいものばかりを摂取し続けていると、毛穴に油が詰まってしまい、毛穴が歪な形になってしまうことも。
歪な形の毛穴からは、くせ毛が出てきてしまうのでバランスの取れた食事を心がけることが大切です。
④間違ったヘアケア
間違ったヘアケアは、髪にダメージを与えてしまうため、後天的なくせ毛の大きな原因の一つです。
髪の毛が損傷すると、綺麗な円柱状だった髪の形状が物理的に歪んでしまうため、髪の毛がねじれたり屈曲しやすくなります。
損傷部からは髪の水分や栄養素が外部に流出し、髪内部の水分バランスも崩れてしまうので、湿気によるうねりや広がりの影響も受けやすくなります。
また、シャンプーのすすぎ残しは毛穴のつまりにつながってしまうので要注意。
⑤エイジング
歳を重ねてくせ毛になるのは、先ほど紹介した「女性ホルモン」の減少ももちろん関係しています。
しかし、原因はそれだけではありません。
毛穴のたるみや、皮脂の分泌量の減少もくせ毛に影響しています。
悪いイメージが強い皮脂。
実は、油分で髪を覆うことにより髪の保湿機能を担う存在でもあったのです。
したがって皮脂の分泌量が減少すると、髪内部のうるおいも減少します。髪内部の水分バランスが崩れると、髪は過剰に水分を吸収し始めます。
そのため、うねりやくせが出てしまうのですね。
くせ毛におすすめのアウトバストリートメント
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くせ毛は直毛とは全く異なった構造となっていること、お分かりいただけたでしょうか?
くせ毛は性質上、直毛と同じヘアケアでは効果が出ません。
つまり、くせ毛にはくせ毛のためのヘアケアが必要ということ。
プリュムヘアオイルはくせ毛のために開発されたサロン生まれのヘアオイルです。
アウトバストリートメントには、アマルジョンタイプやミストタイプなど様々な種類があります。くせ毛の場合非常に湿気の影響を受けやすいため、水分を一切含まない「オイルタイプ」が最適。
パサつきがちな髪の毛にも芯からうるおいを与えて、時間が経っても広がりにくい髪に導きます。
また、毛髪補修成分も贅沢に配合されているため、ハイダメージ毛も集中的にケアします。
香料、着色料、保存料、アルコール、合成界面活性剤フリー処方。
小さなお子様から安心してお使いいただけます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は髪の毛がくせ毛になる原理と原因について解説いたしました。
ポイントをまとめます。
◆くせ毛がうねる原理
・髪内部の結合「シスチン結合」がずれている
・毛穴が歪んでいる
・2種類のコルテックスの分布が偏っている
◆くせ毛になってしまう原因
・遺伝
・ホルモン変化
・生活習慣
・間違ったヘアケア
・エイジング
くせ毛は直毛と構造が異なるため、適切なヘアケアが必要。
そんなくせ毛におすすめのアウトバストリートメントはヘアオイルです。
1995年生まれ。髪に関する美容ライターを経験後、サロン専売品シャンプーやトリートメントの企画を担当している。